令和2年9月からはじまった中小企業BANTO認定試験にマニュアル導入支援事業を手掛ける株式会社2.1では社員教育の一環として取り組まれ、第二回試験で中山社長はじめ社員の方が合格されました。
今回は合格者で同社のコーポレートチームで活躍されている柏木礼子さんにお話を伺いました。
学生時代について教えてください
私は中学生の時からSEやプログラマーなどのエンジニアになりたくて、工業高校に進みました。創立3年目の新設校で、全国初の学科だったこともあり、毎日が新しいことの学びでした。専門の教科書もない状態でしたので、多様性あふれる先生方と世界情勢や雑学といったことまで幅広く学ぶことができ、現在の好奇心旺盛な性格をはぐくむことができたと思っています。
今のお仕事をすることになったきっかけを教えてください。
子供が少し手を離れ始めた時に、「もう一度社会にかかわりたい!」と思い、まずは自分に自信をつけるために派遣社員で働き始めました。ですが、2年もたつと「もっと責任のある仕事をしたい!」という気持ちに変わり、思い切ってキャリアアップのために職業訓練校に通いました。その時に2.1のスタッフに出会い、「2.1に入ってこのスタッフのように思い切り働きたい!」と思ったのがきっかけです。
BANTO試験を知った経緯、受験の動機を教えてください。
当社の代表が「お客様と接する上での基礎知識として、一緒に頑張ろう!」とスタッフ全員に周知したのがきっかけです。
Webサイトを確認すると、今の自分に必要な知識だと感じたのと同時に、今まで経験として身に付けたものの再確認・ブラッシュアップになると思ったからです。
会社の制度として資格取得を推進してくれるのはとてもありがたいことだと感じています。
中小企業BANTO認定試験を学んでよかったことがありましたら教えてください。
経験だけで培ってきたことを、基礎から学び直すことができ、あらためて自分のものにできました。そして今後もコーポレートチームとして業務を続けていくにあたり、用語や昔と違う制度的なものも学べて良かったと思います。久しぶりに勉強できたというのも、新たに学びたいという意識づけにもなりました。
将来の目標、次の目標を教えてください。
子育てでブランクがあった分、今、一生懸命自分にプラスになることを身に付けている最中です。次は助成金申請や経理業務をしていく中で、もっと専門性のある資格にチャレンジしてみたいと思っています。
そして「柏木に任せれば大丈夫!」と言われるように、一つ一つの業務に真剣に向き合っていきたいです。
現在のお仕事に満足されていらっしゃいますか(将来の目標)
私自身のスキルアップが事業成長にダイレクトに繋がり、事業成長がそのまま自分のキャリアになるという状態です。そのため大変満足している一方、強い成長プレッシャーがあり、日々学ぶべきことが加速度的に増えています。そのため個人的には、必要なこと・重要なことに優先順位をつけて、効率的に、しかし網羅的に学ぶ必要があります。
将来的なビジョンとしては、事業を率いて経営を担っていきたいと考えています。今回学習した中でも法務・税法・会計財務などは特に弱みがあることがわかりましたので、継続して学習が必要だと感じました。現時点で上場の予定があるわけではありませんが、いつでも上場できるよう内部統制なども今後進めていきますので、ガバナンス、ファイナンスなどの学習も必要になると考えています。
中小企業BANTO認定試験の合格を目指す方に一言お願いします。
まず公式テキストを繰り返し読んでください。太字部分は必ず理解する、テキストの問題でうろ覚えの部分の復習をする、模擬問題・サンプル問題を確実に解く、この3つをやる事ができたら試験の合格もですが、自分の知識になります。
どの部門の方でも、業務の中で知識として役に立つので、この試験はオススメです!
もっと日本語のこと、介護のことを学びたい!
VO VAN HIEN(ヴォ ヴァン ヒエン)さん
(東京福祉専門学校)
ご出身はどちらですか?
私
の
出身
はベトナムのゲアンです。
家
の
近
くにある
日本語
センターで
日本語
の
勉強
をしました。
ゲアンは、
海
がとても
美
しいところで、シーフードが
最
も
人気
のある
食
べ
物
です。
日本
へ
来
たきっかけは
何
ですか?
日本
のアニメが
大好
きで、
特
に、ドラえもんが
好
きです。
日本
のアニメをきっかけに、
日本
がどんな
国
か
知
りたいと
思
うようになりました。
日本
の
食
べ
物
では、お
寿司
が
好
きで、
日本
のお
寿司
を
食
べたいと
思
っていました。
日本
に
来
て
一番
初
めにトライしたアルバイトも
お
寿司屋
さんです。そこで
食
べたお
寿司
は、
想像
以上
に
美味
しかったです。
また、
日本
は
世界
でも
高齢者
人口
の
割合
がとても
高
い
国
で、
介護
事業
が
発展
していると
思
います。
日本語
センターの
担任
の
先生
から
今
、
通
っている
東京
福祉
専門
学校
のことを
教
えてもらい、この
学校
で
勉強
することを
勧
められました。
先生方
はとても
優
しくて
熱心
です。
日本
に
来
る
来
前
は、
日本
に
来
て
好
きな
仕事
を
見
つけることが
目標
でした。
今
は、
日本
で
働
いて、
少
しでも
長
く
日本
に
住
みたいです。
日本
へ
来
にきたときのエピソードなどありますか?
まず、
空気
がきれいです。それと、
道
に
迷
ってしまった
時
がありましたが、
警察
の
方
や、
駅員
の
方
、
誰
からでも
助
けてもらうことができて、
道案内
をしてもらえました。
日本
での
生活
は、
食
べ
物
もおいしく、
服
もオシャレで
楽
しいです。しかし、コロナウイルス
感染
拡大
の
影響
により、アルバイトの
時間
が
減
ってしまい、
生活費
に
苦労
することもあります。
今
勉強
していることはどんなことですか?
今
は
国際
福祉
ビジネス
科
で
日本語
と
介護
、それとIT・ビジネスについて
勉強
をしています。IT・ビジネスについては
私
の
両親
もIT
関係
の
仕事
をしていたこともあり
得意
分野
です。
新年度
からは
介護
福祉科
に
進
み、
介護士
になるための
勉強
をします。
卒業後
将来
の
目標
今
の
学校
を
卒業
したあとは、
日本
で
介護
の
仕事
をしたいと
思
っています。それから30
年
くらい
日本
で
働
いたらベトナムに
帰
って、「
介護
施設
を
自分
で
作
って、
経営
したい」という
目標
があります。
今
、
一番
やりたいことは
何
ですか?
もっと
日本語
を
覚
えて、
介護
のことを
覚
えたいです。
引
き
続
き、しっかり
勉強
して、
社会人
常識
マナー
検定
の3
級
、
日本語
能力
検定
試験
でN2に
合格
できるように
頑張
ります。
社会人
常識
マナー
検定
Japan Basicを
学
んでよかったことは
何
ですか?
社会人
常識
マナー
検定
Japan Basic はテキストやビデオを
通
して
学
びました。
日本人
の
行動
や
文化
を学
ぶことができました。この
検定
の
学習
は、
日本
での
生活
がより
便利
になります。
日本
への
留学
を
考
えている
人
たちが
日本
で
生活
や
仕事
していくときに、
非常
に
役立
つと
思
います。
令和2年9月から中小企業BANTO認定試験がはじまりました。本認定試験は民間資格初の後援事業となる中小企業庁の他、一般社団法人東京中小企業家同友会・公益社団法人日本青年会議所からの後援を頂き、他複数の企業・団体から協賛をいただいております。本認定試験は、中小企業のビジネスや会計に関する正しい知識、スキルと分析力、判断力といった生きる経営管理に関する内容を問う試験です。「BANTO」はBusiness Accounting aNd Total Officerの略称であり、中小企業の「番頭さん」として健全な成長に貢献できる専門人材の養成を目指しております。今回は第一回合格者であり、デジタルマーケティング事業を手掛けるSATORI株式会社の部長職として事業部門を率いて活躍されている高橋美絵さんにお話を伺いました。
学生時代について教えてください
学生時代の専攻は観光学で社会学と経営学が混ざった感じでした。体育会にも所属しており、アメリカンフットボール部でマネージャーをしていました。北海道の出身なのですが、高校生の頃から「早く東京に出たい!」と考えていて念願の独り暮らしでしたので、部活にバイトに遊びにという学生生活であったと思います。
一方、語学の勉強には多少力を入れており、英語、中国語を中心に勉強し、大学2年次には中国へ短期留学にも行きました。中国語はこれまで仕事で活かせたことがほとんどありませんが、英語については現在に至るまで多少活きているようには思います。
アルバイトは個人指導の塾講師をやっておりました。あまり時給が高くなく、部活がありたくさん働けたわけでもなかったので月5万円程度の報酬だったと思います。それでも、当時のアルバイト仲間とは今も交流が続いています。
今の職場にはいつから勤務されていますか
前職までは10年ほどマーケティングの担当者として専門性を積み上げました。マーケティング担当としてセミナーを開催した際に、他社の紹介で偶然一緒に共催することになったのが現職の会社です。その後社長から声がかかり、私自身もより事業にコミットして大きなチャレンジがしたいと考え、2016年9月に入社しました。まだ設立して1年ほどしか経っていない頃で、当時社員数は10名程度でした。
入社当時はスタートアップということもあり、順調に成長すればポジションが上がり責任範囲が広がることは当然イメージしておりました。現在社員数は100名を目前としていますので、組織の拡大を目指すとともに私自身も大きく成長する必要のある環境といえます。外部から資金調達しながら事業運営していますので、広告宣伝費や人件費など必要な投資を前倒しで行えるため、この成長を実現できていると考えています。
今お持ちの資格について教えてください
全社で運用している「Scrum(スクラム)」というアジャイル開発のためのプロジェクト管理フレームワークがあるのですが、その認定資格を2つ有しています。認定スクラムマスター(Scrum Inc. 認定スクラムマスター・LSM)、認定プロダクトオーナー(Scrum Inc.認定スクラムプロダクトオーナー・LSPO)です。
また直近ではビジネス数学検定2級を取得しました。個人的に数字に対して苦手意識があるということはないのですが、マーケティングに携わる者としては数字に強い必要があり、改めて勉強する機会になりました。
本認定試験を知ったきっかけ、受けることになったきっかけを教えてください。
知ったきっかけは、公式テキストができた時に、献本をいただいたことです。その当時のタイミングでは「今すぐに必要かわからない」と考えていましたが、数か月後、自分は将来経営に携わることを目指すには知識が著しく不足しているということに気付きました。これは学習の必要があると考えた時に公式テキストをいただいていたことを思い出し、まさに自分が不足している領域の知識だと再認識できましたので、試験にチャレンジすることにしました。
現在のお仕事内容をお聞かせください
広告宣伝、マーケティング、インサイドセールス(内勤営業)、フィールドセールス(外勤営業)、代理店販売、カスタマーサクセス(顧客サポート)を統括している、いわゆる事業部長のポジションです。売上を伸ばす、サービスを効果的に提供するといった業務を率いていますが、社内においては経営に近いポジションでもあり、徐々にこれまでの業務では身に着ける機会がなかった知識が必要となってきました。
日常業務としては各部門のマネージャーや他部門の部長、そして社長との打ち合わせ、社内の意思決定などが中心です。また、月に1~2回程度、外部での講演を行うことがあります。
現在頭の大半を占めているのは、今後の事業成長をどのように描くか、そのためにどのような戦略をとるか、いかに各部門のマネージャーを育成するか、組織全体として再現性を高め人材の厚みを増すため何を行うか、などです。
現在のお仕事に満足されていらっしゃいますか(将来の目標)
私自身のスキルアップが事業成長にダイレクトに繋がり、事業成長がそのまま自分のキャリアになるという状態です。そのため大変満足している一方、強い成長プレッシャーがあり、日々学ぶべきことが加速度的に増えています。そのため個人的には、必要なこと・重要なことに優先順位をつけて、効率的に、しかし網羅的に学ぶ必要があります。
将来的なビジョンとしては、事業を率いて経営を担っていきたいと考えています。今回学習した中でも法務・税法・会計財務などは特に弱みがあることがわかりましたので、継続して学習が必要だと感じました。現時点で上場の予定があるわけではありませんが、いつでも上場できるよう内部統制なども今後進めていきますので、ガバナンス、ファイナンスなどの学習も必要になると考えています。
中小企業BANTO認定試験を学んでよかったこと
一番よかったと感じているのは、企業を経営する際に必要となる知識を、網羅的に、そして基礎的な部分に絞って効率的に学べたことです。認定試験の日程に合わせて集中的に繰り返し学ぶことで、知識を定着できたと感じます。また、分野別の得意不得意を理解することができましたので、追加で学ぶ必要がある分野の優先順位をつけることもできるようになりました。
中小企業BANTO認定試験の合格を目指す方に一言お願いします
公式テキストとウェブサイト上の模擬問題で十分に対策可能です。公式テキストを何周か読んで、テキスト内の問題を何度も解き、網羅できたら模擬問題を繰り返し解くことで知識が定着すると思います。
次世代の経営者を目指す方、専門性がバックオフィス部門以外にある方には、特に受験をお勧めします!
社会福祉法の改正(平成29年4月1日より施行)によって、社会福祉法人は会計監査人制度が創設されるなど経営組織体制の強化、財務規律の強化などが求められました。
この法改定により、収益30億円を超える法人、又は負債60億円を超える法人は公認会計士による監査が必要になった事から「社会福祉会計簿記認定試験」の資格保有者がより求められるようになりました。
今回は会計事務所で資格を取られ活躍されておられる河合さんにお話を伺いました。
学生時代について教えてください
国際交流に興味があったので、滋賀大学で国際経済について学んでいました。
ゼミでは英語で書かれた本の翻訳やボランティアに力を入れていましたね。バングラディシュの子どもたちに文房具を届けるような活動も行っていました。
ある時ゼミ生でバングラディシュへ自費で渡航し、実際の環境を理解しようと企画しました。ところがその渡航日が文化祭と重なり、写真部の部長をしていた私は文化祭を不在にする訳にいかず泣く泣く諦めたなんて事もありましたね。
現在の仕事につながる簿記に関しては2年生の時に学びました。その後4年生の時に学生結婚し、その後子どもも生まれたので簿記を仕事に使うまでの間に少しブランクはあったのですが、この会計事務所に採用してもらえる程度の知識はなんとか残っていたようです(笑)
今の職場にはいつから勤務されていますか
子どもが幼稚園にあがったタイミングで仕事を探し始めました。
時間の融通を聞いてもらえた事に加え、学生時代に学んでいた簿記を使える職場でしたので採用が決定した時は嬉しかったですね。
所長に採用してもらえた理由を聞いたところ、私の出身大学である滋賀大学 OBに、自民党の参議院議員で税理士の西田昌司先生がいらっしゃいまして、 論客で知られた、所長の尊敬する政治家なのだそうです。 私とは面識はないのですが、尊敬する先生の大学の後輩なら大丈夫だろうと考えられたからとのことでした(笑)
今お持ちの資格について教えてください
大学時代にとった簿記の資格の更に上の級をこの職場で働き出してから取得しました。その後、今後の業務に有用だと所長の薦めもあり、社会福祉会計簿記認定試験中級合格に向けた学習をはじめました。そして無事合格と言いたいところではあるのですが、4度目の受験でやっと合格(笑)
年に1回しか受験のチャンスがないので本当に4年もかかってしまいました。
ただ、資格を持っている事だけでなく、そのために学んだことは現在の仕事に非常に役立っています。
現在のお仕事内容をお聞かせください
メインの業務は担当の社会福祉法人を訪問して、提出された資料と実際の会計が合っているかどうかの確認となります。いわゆる突合(とつごう)と呼ばれる作業ですね。
担当の方が結構入れ替わったりするので、新しい方だと先方が行うべき作業が滞ってしまう事も多々あります。簿記の資格を持っていても、その知識の中にはない社会福祉法人だけで使われる帳票名があるなどの理由が大きいと思われます。ですから今はご担当者様にも社会福祉会計簿記認定試験の受験や、そのための学習をおすすめしています。
その他一般法人に伺って経理代行の業務も担当しています。
現在のお仕事に満足されていらっしゃいますか
非常に満足しています。所長は常に面談の時間を取ってくださるので、その際に育児との兼ね合いでどのような就業スタイルが望ましいかなどを伝え、それに対してよい環境を提供頂いております。
幼稚園に通っている間だけ働く短い時間のパートから始め、小学校にあがってからは勤務時間を長くして頂きました。
所長は「何がしたいのか」を聞いてくれるので、常に「これがやりたい」を準備する。すると希望に沿った新しい仕事を任せて頂けるような職場です。前向きな姿勢を買っていただいているからだと、期待されているからだと考え日々努力しています。
次のステップを教えてください
勤務時間も長く取れるようになった去年の10月に準社員にして頂きました。そして今年11月より記帳代行の業務を任せられるようになります。平成26年にすべての白色申告者にも記帳や記帳の保存が義務付けられた事により、需要が増えているジャンルです。新しい業務に対する知識は当然必要なので簿記も更にもう一段上の資格を狙いたいと思っています。
現在の勤務先で請け負っている仕事は様々ありますが、それら全てに対応できるだけの知識を得て、多岐にわたる業務を任せて頂けるようになるのが理想です。何がおこるかわからないこのご時世、武器は多い方がいいですからね。
来年はPTAの役員になる事が決まっているのでプライベートが忙しくなります。ですから子どもが高校生になる5年後に正社員になろうと考えています。所長、よろしくおねがいします(笑)
社会福祉会計簿記認定試験の取得を目指す方に一言お願いします
現場はとても面白いなと感じています。社会福祉法人がパン屋さんを展開し、入所されている方がそこで働かれています。現場に伺うとそのパン屋さんでパンを購入し食べる機会がでてきますが、その時はじめて「パン売上ってこれだったのか」と気付くのです。帳簿を見ていただけの頃には「パン売上」って何なんだろうと疑問だったことが現場に行くと繋がります。
お客様を訪問し、問題点を伺いそれを解決する。非常にやりがいのある仕事ですから、是非チャレンジして頂きたいですね。
世界一のサービスを提供する店舗経営を目指す
ヴェン ティ ミィ―さん
(秀明大学総合経営学部)
よし、日本へ行こう!
ベトナムの首都ハノイから留学生として秀明大学に通っています。日本に来たきっかけはインターネットで見つけたとある記事。
飲食店を経営している母を見て育った私は、自然と自分も将来飲食店を経営したいと考えるようになりました。もちろんベトナムにも多くの飲食店があるので競争に勝たなくてはなりません。そこで私は「世界最高峰のサービス」を提供する事で差別化をはかろうと考えました。
でも当時の私には「世界最高峰のサービスとは何か?」がわかりませんでした。そこでどこで私の満足するサービスが受けられ、また学べるのかを調べたんです。ネット検索で色々なWebサイトを見ていると気になる記事を見つけました。そこには日本の飲食店のホスピタリティがいかに素晴らしいかについて書かれていました。そのページには具体的なサービス内容まで記載されていましたが、それらを完璧に修得するとなればやはり体験してみるしかない。そう考え決断を下しました。
「よし、日本へ行こう!」
ベトナムで日本語を学びいざ日本へ
日本へ行くことを決めた私はまずベトナムで日本語を学び始めました。でも日本人が教える日本語ではなく、ベトナム人が教える日本語だったのでイントネーションが全然ダメでしたね。もちろんベトナムで学んでいる時にはそれに気付くわけもありませんので、日本に来てから気付いてとても焦りましたね(笑)
日本に来てから2年間日暮里にある日本語学校へ通いました。最初の頃は本当に大変でした。日本に知り合いがいる訳でもなく、単身で飛び込んだので部屋を借りようにも保証人がいません。まず留学センターを頼り部屋を斡旋してもらいました。当初の話では2名で部屋をシェアするとの事だったのですが、入ってみるとシェアするはずのパートナーはおらず1人でした。普通なら広々と部屋を使えるので喜ぶべきところかも知れませんが、不安を共有したり、情報を教え合ったりする仲間がいない状態というのはとても不安でしたね。
来日当初のエピソード
日本に来てすぐに迷子になってしまったんです。借りた部屋の住所もよく覚えていないし、スマホもまだ借りる事ができない状態の時だったので検索もできません。そんな困っている私を見てサラリーマン風の日本人が声をかけてくれました。私が伝える少ない情報から私の戻るべき場所を察し、その駅までの切符まで買ってくれて、私が知っている場所まで連れて行ってくれました。今でもその方の事を思い出すとうるっとしますね。
それまで私は、日本人は外国人と係わり合いたくないとか、はっきり物を言わないなどの印象がありましたが、来日してすぐにその考えは変わりました。係わり合いたくないのではなく、少しシャイなだけなんだと。またはっきり物を言わないのは相手を思いやっての事なんだと。これらは私が学びたいと思ったサービスやおもてなしの原点なのかも知れませんね。
来日してから2週間ほどで学校にauの方が来てくれてスマホ契約を終え家族と通話する事ができました。また1ヵ月ほどで友人もできました。こうして私の泣いて過ごす日々が終わったのです(笑)
大学で学ぶ日本語+カラオケでN1取得
日本語学校で日本語能力検定のN2を取得した私は、先生の薦めもあってN1取得を目指しました。先生方の指導のおかげもあり大学2年生の時にN1を取得できたのですが、そこには私なりの工夫も。その工夫と言うのはズバリ「カラオケ」です。日本語の教科書に載っている言葉だけでは、細かなニュアンスの違いを表すのが難しく、それではN2が限界だと考えていました。そこで、様々な言葉が使われるJ-POPを歌えるようになることで語彙力を上げ、イントネーションをよくしようと考えたのです。結果は上々でした。今では「ヒトカラ」もするくらいのカラオケ好きです(笑)
清水翔太さん、西野カナさん、いきものがかりさん、back numberさん、GReeeeNさんの曲をよく歌っています。
消耗品費って何?からの簿記資格取得
数学はベトナムにいたころから好きで得意な科目でした。でも会社の仕組みは日本とベトナムでは全然違います。例えば「消耗品費」に相対するベトナム語がわからないのです。ネットで調べても出てこなかったのでひょっとしたらないのかも知れません。そのため、勘定科目はまず日本語で覚える事にしました。先生方は優しく、根気強く私に簿記のイロハを教えてくださいました。
ベトナムでは帳簿を細かくつける習慣が少なくとも自営の店ではありません。簿記の概念すらない私を教えるのは大変な事だったと思いますが、そこはさすがの面倒見の良い大学第1位(関東甲信越地区)だと思いました(笑)
おかげでアルバイトをさせてもらっているお店で店長や支配人とも普通に会話できるようになりました。
現在は全経の3級商業簿記を取得していますが、来年には2級、1級とステップアップしようと思っています。先生方には引き続きお世話になります(笑)
ベトナムでの目標
私はよく自信があるように見られますが実は自分に自信がありません。そのため、知識武装して自信のなさをカバーしている気がします。自分自身に満足してみたい。その欲求を満たすにはお客様に心から喜んで頂けるようなお店を経営したいのです。お客様との距離は近いが最上級のサービスを提供する。そんなお店です。ベトナムの飲食店は日本の居酒屋とレストランの中間のようなイメージです。私の母の店もまさにそうです。そのスタイルは残しつつ、落ち着いた雰囲気で、少し良い食材を用いた日本料理とベトナム料理をMIXした料理を提供するお店。お寿司が大好物なのですが、はじめて赤酢のシャリのお寿司に感動しました。あのような感動をベトナムの方や旅行でベトナムを訪れた海外の方に提供したいのです。日本から魚を直送するルートも探さないといけませんね。
日本人の方にも来て頂けたら日本語を忘れる事もないのでまさに一石二鳥です(笑)
日本留学を検討している方に一言
もともと日本が好きで留学される方はそれでいいのですが、私のように目標を叶えるために日本を選ぶ方もいらっしゃると思います。そんな方にはまず日本の事をよく勉強し、日本を大好きになってから来てほしいと思います。知れば知るほど好きになれる国ですので、その想いがMAXになった時に来ると知らない事全てに興味が湧き、修得するモチベーションにつながると思うからです。
私の場合はカルチャーショックが大きすぎて最初はそんなに日本を好きになれなかったんです。日本が好きになったのは実はこの大学に入ってからなんですよ。かなり遅いですね(笑)
英語と簿記、世界で通用する2大言語のマスターにチャレンジ!
イギリス留学制度が決め手となり進学を決意
大学入学前は新潟にある普通科の高校に通っていました。4人きょうだいの末っ子なのですが、上の3人が全員関東の学校に通っていたり、働いていたりしているので自然と関東の大学を意識するようになりました。いくつかの大学のオープンキャンパスに参加した後に秀明大学のオープンキャンパスに参加してみたところ、これまでの他人行儀?な感じとは大きく異なり、先生も先輩方もとてもフレンドリーでびっくりしました。大学ってどんなところなのか、将来の事など、様々な質問に親身になって答えてくださりこの大学ならば人見知りな私でも大丈夫だと思い、進学を決意しました。
ただ、大学のパンフレットに書いてあった「イギリス留学制度」を読んだ時点でほぼ秀明大学に決めていたんですけどね(笑)
1年生でいきなり留学
留学先となるチョーサー・カレッジ・カンタベリーはその名の通り、イギリス南東部にある自然豊かな街、カンタベリーにあります。そう言えば秀明大学の環境と似ているような気がします。イギリス最古の大聖堂を含め3つもの世界遺産があります。向こうでも秀明大学の単位が取れるので、卒業できるかどうかの心配がない事も背中を押す材料となり、1年生で早々に留学しました。目標は英語力のアップと人見知りの克服です!
人見知り克服なるか?
知らない土地で知らない人と半ば強制的にコミュニケーションを取らなくては生活できない環境に自分を置くことで人見知りを克服できるのでは?というのが私の目論見でした。
日本では知り合いがいればその人を頼ってしまいます。自分から話しかけなくても誰かが手を差し伸べてくれます。でもイギリスではサポートは万全とは言え、自ら動かなくては得られない情報が沢山あります。こんな環境が自分を変えてくれるはずなのです。
で、実際どうだったかと言いますと…
思い切って自分から話しかけたりすると、思っていたよりも周囲の人は受け入れてくれました。そんな事が続くとその経験が自信になり、気が付けばあれこれ考える前にまず行動する事を苦にしなくなっていました。留学前はほぼ英語は話せなかったんですけどね(笑)
こうして人見知りを留学で克服し、友人に囲まれた生活を送っています。
英語力アップは?
授業は先生1人に対して数人の生徒の少人数制。イギリス文化や教養について学んだり、BBC放送を見て、その内容についてディスカッションするようなものが多かったと思います。日本の社会科の授業のイメージと言えばわかりやすいでしょうか。当然授業は英語で行われます。しゃべる事も大切ですが、その前に聞き取れなくては話す事が決められません。集中して色々なところから聞こえる英語を聞いていたところ…
TOEICのリスニングのスコアは倍程度まで上がりました!(留学前のスコアは内緒です)
留学を終え日本に戻った今でもLINEで通話するイギリス現地の友人もできましたし、本当に有意義な時間を過ごせました。
るるぶ特別編集 秀明大学イギリス留学ガイド(PDF13.8MB)
常に新しいものを取り入れる大学
秀明大学のいいところは沢山あるのですが、1番は先生方といい意味で距離感が近い事でしょうか。困ったことがあったらすぐに助けてくださいます。
2018年高校の進路指導主任が評価する大学で、面倒見の良い大学第1位(関東甲信越地区)は伊達じゃありません(笑)
学校自体新しいのですが、大学が常に新しいものを取り入ようとしているところもお気に入りです。例えばこのカフェもそうです。(※焼きたてパンが食べられるカフェで取材していました)女子大生が好みそうなメニューが1年生の時には少ないと感じましたが、今では私が好きなメニューが沢山ありますし、キッチンカーも来てくれるようになりました。勉強以外でも楽しめる大学だと思います。
インターンシップ始まります
夏休みから大学の就職支援センターから紹介頂いた企業でのインターンシップが始まります。大手の証券会社で働かせて頂くのですが、私は将来イベント企画会社に就職を希望しています。イベント企画は当然の事ながら、お客様にいかに楽しんでいただけるかが重要です。大手の証券会社であればお客さまとの接し方が学べるのではと期待しています。もちろん私の知らない世界ですので、インターンシップを通して証券会社や金融機関で働きたいとなるかもしれませんが(笑)
誰かを喜ばせるためにはまず自分が一番に楽しんでなくてはならないと思いますので、精一杯笑顔で務めて来ます。
簿記を学んでよかったこと
私は全経の商業簿記、工業簿記共に2級を持っていますが、資格名を伝えるだけでステータスをすぐに相手に理解してもらえるので重宝しています。結果として大学では世界の共通言語である英語と簿記を学べたので、今後の就職活動には有利に働くのではないかと期待しています。
普通科の高校に通っていましたので簿記は大学から始めました。必修科目なので望んで受けた訳ではありませんでしたが、初めて見ると自分にとても合っており、もっと学びたいと今では思っています。「簿記」という言葉すら知りませんでしたから、マイナスイメージすらなくすんなり始められたのも私には良かったのかも知れません(笑)
今目指しているイベント企画の仕事には大きなお金がつきまとうと考えています。限られた予算をどのように回して参加者に喜ばれるイベントを企画できるか、企画内容だけではなくお金の面からも組み立てられる人材になりたいと思います。
これから簿記を学ぶ方に一言
とりあえず簿記に触れてみて欲しいです。簿記って難しいとよく聞きますが、よくよく考えると自分たちが普段やっている事を表にまとめたものなんです。働いて、報酬を得て、何かを買って、代金を支払って…これを理論的に表している。複雑に考えて欲しくないですね。
就職活動の際に、自分が目指す企業がどのような業績なのかを見て理解できるのも簿記を学ぶ良いポイントだと思います。
マイ電卓を手に全国大会で活躍するエース
- 簿記上級
- 電卓検定8段
- コンピュータ会計3級
- 所得税法2級
- 社会人常識マナー2級 取得
榎本彩音さん
(新潟会計ビジネス専門学校税理士学科3年生 <3年制>)
修学旅行がグアム島
中学を卒業して進路をどうしようかと考えていた時に、修学旅行がグアム島という学校を見つけました。修学旅行先が海外だって理由で進路を決めるのはおかしいと思いながらも、頭の中にグアムがこびりついて離れず、その学校に進学する事を決心しました(笑)
その学校は商業高校だったのですが選んだ理由がグアムだったため、授業のメインである簿記の事は入学まで全く知らない状態でした。それでも先生方が優しく教えて下さったので楽しく授業を受ける事ができました。
ちなみに進路を決めたグアムへの修学旅行ですが、2つ上の先輩が最後となり、私たちの時には沖縄に変更となった事を「オチ」としてお伝えしておきます・・・
うれしかった「マイ電卓」
高校入学時にマイ電卓を購入しました。学校で指定されたものだったのですが、とても嬉しかったのを覚えています。当時は電卓の使い方を知りませんでしたが、それでも嬉しくてカチャカチャやっていましたね。その日から使い続けて現在6年目。かなり愛着があります。
母に学校であった事を話ながらリビングで電卓を使っていた時の事です。母は既にリラックスタイムに入っており赤ワインを飲んでいました。ふとした拍子にそのグラスを倒してしまい電卓と冬休みの課題のプリントにワインが。まずは電卓を救わないといけないと思い、課題のプリントはひとまず放置して電卓をタオルで拭きました。なんとか電卓は無事でいてくれましたがプリントは見事に真っ赤に・・・
休み明けに先生に正直に話したところ、無事真っ赤なプリントを受け取ってもらえました。ワインにもめげず今日も元気に動いてくれているマイ電卓。しばらくは手放せそうにありません。
オープンキャンパスマニア
高校2年生の時に簿記を好きになりました。簿記を学ぶことでお金の流れが理解できるようになり、これは将来に役立つと思うと勉強にも力が入り楽しくなってきたのです。もともと数学が好きだったのも関係していると思います。そこで簿記をもっと極めようと、高校3年生の時に新潟会計ビジネス専門学校のオープンキャンパスに参加したのですが、その説明の中に税理士学科の話を聞き、税理士という職業に興味を持ちました。進むべき道はこれだと思いこの学校への進学を決めました。
ちなみにその後オープンキャンパスには7、8回参加しました。最初の3回くらいは税理士学科について伺い、その後は在校生の先輩方に学校の雰囲気などを聞いていました。毎回違うことを教えてくださるのでその都度モチベーションも上がりましたし、先生、先輩方に顔を覚えて頂けたので、第1志望の学校のオープンキャンパスへ複数回参加するのはいい事だと思います。
電卓計算能力検定1級不合格から一転、全国でチーム戦準優勝!
新潟会計ビジネス専門学校に入学後9月に全経電卓計算能力検定1級を受けましたが残念ながら不合格となってしまいました。電卓部への入部が決まっていたのに落ちてしまいこれは少しまずいと思い、電卓部での毎日の練習に真剣に取り組みました。この毎日の練習のおかげで、昨年は全国電卓競技大会のメンバーに2年生で抜擢され、更にはその大会で準優勝する事ができました。
2年生の9月には全経電卓計算能力検定で6段まで昇給しました。部活で自信がついたので1級を飛ばして段位を狙いにいったのですが、狙い通り3段飛ばしで6段まで受かる事ができました。その後他の勉強もあったので一旦電卓から離れましたが、2年生の1月下旬から活動を再開し、2月には8段まで昇格する事ができました。ちなみにあと5点あれば9段合格だったんですけどね・・・
電卓部には私と同じ8段を持っている同級生がいますし、先生はなんと名人を取っていらっしゃいます。そんな環境ですから常に上を目指す気持ちが自然と湧いてくるのです。今は10段を目指して練習を重ねています。この記事が掲載される頃には次の検定試験が終わっているので、実はもう10段に受かっているはずです(笑)
将来の目標はもちろん税理士
簿記を難しいと思った事は、はじめて全経簿記上級検定試験の対策のための勉強をした時くらいでした。先生方が私に簿記が持つ色々な意味を理解させてくださったおかげで今は特に難しいとは思わなくなりました。
先生方はテキスト通り順に教えてくださるのですが、解説の際に出される例がとても分かりやすいのです。物語風にして話してくださるので、すっと中に入り込んで気が付けば理解している。そんな感じです。クラスも少数なのでいつでも質問できますし、その場ですぐに疑問を解決できる環境なので、モヤモヤを家に持ち帰る事は一切ありません。
1年生の間は簿記に集中し2年生から学科ごとに分かれるスタイルで、現在私は税理士になるべく税理士の学科を選択しています。
税理士になるためには5種の資格を取得しなくてはなりませんが、その内の簿記論と財務諸表論はこの夏に受験を予定しています。もちろん難しいと思いますが絶対に2つとも合格を勝ち取り、20代で5種全てを手に入れたいと思っています。
新潟の税理士事務所に就職決定
行きたかった税理士事務所があり、企業説明会と個別説明会に参加しました。説明を伺い想像通りの会社だったので面接の予約を入れ、無事一次グループ面接、二次個別面接を通過しました。その後、学力試験と最終面接を同時に行われました。
学力試験は制限時間25分で解き放題の内容でした。正解率だけではなく回答数も判断材料になるこの解き放題。電卓計算能力検定のための対策で培った問題を早く解く力を存分に発揮する事ができたと思います。
学校では毎週木曜日に就職指導の時間があります。履歴書の書き方から、模擬面接まで一通りじっくり教えてくださいました。面接の日に近くなると担任の先生にお願いして追加面接練習。
しゃべるのはあまり得意ではないのですが面接で黙り込むよりはましだと考え、言葉が続くようになるまで就職担当の先生にお付き合い頂きました。さて、その面接の結果と言いますと・・・
最初に聞かれたのが「好きな食べ物」。想定外すぎて驚いたのですが、練習の成果が出たのかそれほど間を置くことなく「抹茶とたこ焼き」と回答できました。抹茶は過去に一度も登場した事がないらしく面接官が興味を示してくれたため、心の中でガッツポーズしました(笑)
その後、商業高校への進学の理由が修学旅行のグアムであった事、自分たちの時代には沖縄になっていた事でも面接官の笑いを獲得し、またガッツポーズ。電卓計算能力検定8段も「すごいですね」と評価して頂けました。ただ、ここはもう少し大きなリアクションが欲しかったです。そう言えば8段を取った時に父に賞状を見せたのですが「へぇ、すごいじゃん」で片づけられました。その時ももう少し頂戴よ!と思ったのを思い出しました(笑)
面接練習と資格、過去のエピソードのまとめ技を繰り出した結果、第1志望の税理士事務所から内定を頂きました。でもこれがスタート地点です。20代で税理士になるためにこれからも前進していきます。
これから電卓を始めるあなたに!
電卓ってただ計算する、数字を打って足したり引いたりするだけだと思っていました。
でも知れば知るほど楽しくなるのです。計算が楽になるになるのです。それは色々な機能があるからなのです。電卓にはあなたの知らない世界が潜んでいるのですよ(笑)
しかも電卓を極めると、パソコンのテンキー入力が圧倒的に早くなります。これにより色々な処理が速くなります。更に電卓の問題を解くにはかなりの集中力が必要です。電卓をはじめてから集中が途中で途絶える事がなくなりました。21時から簿記の勉強を始めて、少し疲れたなと時計を見ると深夜0時を回っていたなんて事もしょっちゅうなんです。
様々な副産物も得られる電卓。簿記と共に是非挑戦して頂きたいです。
全経簿記競技大会全国3連覇を狙う熱血簿記顧問
鈴木隆志先生
(新潟会計ビジネス専門学校)
1級、2級工業簿記を担当。簿記部顧問。
同校卒業生。在校当時の担当教員の熱意ある指導に自身の進むべき道を見出す。
卒業時に教員採用試験を受験し合格。
現在教務歴15年。
新潟会計ビジネス専門学校の特徴や指導法
まず第一に紹介すべきなのは「少人数制の学校」である事でしょうか。ひとつの学年は約50名程度で、更にそこからクラス分けされますから学生一人一人に目が届きます。授業後は学生からの質問に答える個別指導の時間となります。これも少人数制だからこそできる事だと思います。個別指導はそれぞれの学生の進捗に合わせる事ができるので理解度が上がります。理解すると面白くなり更に勉強する。このよい循環がある学校が新潟会計ビジネス専門学校の特徴です。
先生オリジナルテストの意味
毎朝授業開始前に前回の授業の確認テストを行います。これは既存のものではなく、私のオリジナルテストにしています。書店などで購入できる問題集は検定合格のためのものです。もちろん検定に合格するための実践的な問題集は重要ですが、私の考える検定合格への一番のルートは、簿記がなぜ必要とされているのか、企業や団体の中でどのように使われ役立っているのか、その業務に就く人のモチベーションやプライドはどんなものなのか、など色々な事に興味を持ち、学ぶ意欲を高く持つ事です。
毎日テスト問題を考えるのはそれなりに手間のかかることですが、これが結果として簿記の興味に繋がるのであれば楽しい仕事ですね。もちろん学生達には間違った部分を復習し、理解するまで授業終了後も教室から出てもらっては困ると伝えています(笑)
こんな調子ですから授業は16時30分に終わりますが、そこからの個別指導なので、教室を後にするのは18時を超えることもしばしばです。
簿記未経験者と経験者が混在するクラス
クラスには商業高校などで簿記を学んで来た者もいますし、簿記に触れず入学した者もいます。ですから1年生の初めの頃は簿記初心者を考慮し基礎からの授業としています。ですがこれが経験者にとっても有効だと考えています。簿記経験者の中には全経簿記2級を持っている者も少なくありません。ですが、検定受験のテクニックで合格した学生も少なからずいるのです。これは本当に理解した事にはなりません。上級の検定試験を受けるときには苦労する事も考えられます。重要なのは意味を知って理解させる事。授業の最後に必ずアンケートを実施しています。そのアンケートで個々の学生の理解度を計るのですが、そのアンケートのフリー記述スペースに「今までは意味を理解せずに正解を出していたが、今日の授業で初めて理解できました」というような書き込みをよく見かけます。このようなアンケートを見ると嬉しくなりますね。また授業を先に進めてもよいサインにもなります。
学生の目の色が変わる瞬間とは
原価計算の話で例を挙げてみます。テストや検定試験では原価計算を行って答えを書けばそれで終わります。何のために原価計算するのかとその意味を問われることは少ないのです。学生にはその意味をイメージして欲しいと思っています。
原価とは簡単に言うと、物やサービスを提供する上でかかる経費の事です。人件費や材料費、設備費などが経費の中に含まれます。つまり原価を知らねば販売価格を決められないはずなのです。原価に500円かかる商品を400円で売れば当然の事ながら赤字です。会社にとって儲かる商品と儲からない商品を見極める事も原価を知らねばできません。経営計画、予算管理、財務諸表の策定など様々なシーンに必要なのが原価計算なのです。原価計算の結果を見て経営者は何を思うのか、商品の値決めの際に何を重要視するのか・・・
原価計算は少し考えただけでも様々なポジションの人に伝達され、会議などが行われ、意思決定に重要な値として用いられています。その様々なシーンをイメージできるようになった時、学生たちの目の色が変わり授業に対するモチベーションが上がるのです。
簿記競技大会
私も新潟会計ビジネス専門学校の卒業生です。簿記担当の先生の熱意に感動し、自分も教員になりたいと思い卒業後すぐに教員として採用してもらいました。
自分で言うのはおこがましいかもしれませんが、学生時代は全国経理教育協会主催の簿記競技大会にメンバーとして参加し、3年次に(平成16年度)簿記大会団体、個人とも優勝する事ができました。その時の感動を学生にも伝えたいと思い、現在は大会の顧問になりました。
学生が大会の参加メンバーとなるメリットはかなりあります。団体戦ですからチームワークが必要です。社会に出た時にチームで仕事する事は多いでしょうから、学生の時にチームで何かを成し遂げる経験は大切だと思います。次に税理士試験に有利な点です。試験の中に簿記論は莫大な量を2時間で解かなくてはなりません。処理能力が問われるのですが、これが大会と内容と合っているのです。大会に参加した学生が簿記論をたった1回の受験でクリアするケースが多いのはその証拠だと思います。最後にもう1つ。これは直接的なメリットと言えるかどうかわかりませんが、私はこれも重要だと考えています。簿記は決して誰かと競い合いません。しかし大会は競争相手がある簿記界で唯一の場所なのです。あのアドレナリンが出るような感覚は普段経験できるものではありません。ましてや日本一になれる可能性がある場所に出られる経験などそう簡単にはできません。
経験、自信、喜び…学生達には大会参加を通じ、貴重な何かを得て更に成長して欲しいと願っています。
忘れられない卒業生
全経大会の顧問となって10年以上。大会に参加してくれた学生には思い入れが強いですね。その中で2年生~4年生まで3年連続で出てくれた卒業生がいます。私が担当した中でも特に優秀な学生で、彼女の在籍中に団体3連覇する事ができました。(※翌年も優勝しているので4連覇)
卒業後はそのスキルを高く評価くださった税理士事務所に就職しています。税理士になれるのは早くて20代後半というのが一般的ですが、彼女なら若い段階で税理士になれると確信しています。
大会に向けては合宿もやるし、夏休みは本来休みですが、お盆以外学校を開けて大会に向けた練習をします。その練習の成果をテストするのですが、そのテストの成績を当時の彼女の成績と見比べて今年は優勝を狙えるなどとついつい考えてしまうのです。いまだに彼女はわが校の優勝の基準となってくれているようですね(笑)。
ちなみに今年の学生も準備万端整いました。関東大会4連覇、全国連覇3連覇を目指します!
最近の傾向
これまでは経理ビジネス総合学科に入学する学生が大半を占めていたのですが、ここ最近は税理士学科の学生が増えてきたように思います。仕事としての税理士の魅力があがったのか、税理士を目指す学生が増えつつあるのです。金融機関の就職が少し厳しくなっているのが要因としてあるかも知れませんね。
採用状況はここ数年では大きな変動はなく就職率100%をキープしています。求人数の増減もそれほどなく、学生が選んで応募できるほどの量を確保できています。新しい求人ももちろん頂きますが、卒業生が活躍してくれているおかげで毎年求人を下さる企業も多くあります。卒業生が採用担当者となって戻ってきてくれるのはとてもありがたいですね。ちなみに忘れられないあの卒業生も採用担当者になって戻って来てくれました。学校で教えている専門外の業種に就職する事なく学生はほぼ専門職に就く事ができています。これはわが校の誇りですね。
税理士を目指す方へのメッセージ
税理士の仕事の魅力は税金の面でサポートするなど、人の役に立つ職業だというところです。しかもそれをお客様と直接のやりとりがあるので肌で感じられるのです。確かに税理士への道のりは簡単ではありません。挫折しそうな時もきっとあると思います。他の仕事に就くよりも難しいかもしれない。
でもくじけながらも続ける事で、人の痛みのわかる忍耐力のあるいい税理士になれると私は思うのです。魅力あふれる仕事なので皆さんにも是非チャレンジして頂きたいです。
税理士試験現役合格を目指して
- 簿記上級
- 電卓検定3段
- コンピュータ会計3級
- 所得税法2級
- 社会人常識マナー2級 取得
青栁大弥さん
(新潟会計ビジネス専門学校税理士学科3年生)
高校進学の際のオープンスクールで出会い
普通科の高校に通うか商業高校に通うか進路を決めかねていたので、新潟商業高校のオープンスクールに参加する事にしました。そのオープンスクールで開催されていた体験授業の内容が「小切手を自分で作ってみよう」というものでした。小切手が現金に代わる支払いの手段として使われる事くらいはなんとなく知っていましたが、それ以上の知識や、記載事項として何があるのかなどを知らない自分にとってはとても興味深い内容でした。これを機にお金の流れなどに興味を持つようになったのです。
ちなみに体験授業で作った小切手は記念にお持ちかえりしました(笑)
新潟会計ビジネス専門学校に進学
商業高校を卒業後、複数の選択肢がありました。就職、地元の大学への進学、東京の大学への進学、専門学校への進学と大きく4つです。
その中で最初に消去したのが就職でした。当時の自分にはコミュニケーション能力や経営学、経済学の知識が不足していました。これらを修得した後に仕事に就くべきだと考えたのです。
次に消去したのが東京の大学でした。規模が大きく華やかな感じは大きな魅力でしたが、一人暮らしとなると家事や生活費の捻出に時間が取られ肝心な学業が疎かになるのではないかと考えたのがその理由です。
進路を2つに絞り込んだところで、コミュニケーション能力をどう上げるのかを考えました。大学や専門学校の授業で経営学、経済学の知識は身に付くでしょうが、コミュニケーション能力の向上は授業だけでは難しいはずです。そこでいくつかの大学や専門学校の特色を調べてみました。すると新潟会計ビジネス専門学校はNSGグループの中にある学校で、グループの学校の有志が参加できる「志・未来塾」というものがある事を知りました。NSGグループの色々な学校の生徒が集まって、有名な講師に話をしてもらいつつ交流が持てるので必然的にコミュニケーション能力があがると感じ、新潟会計ビジネス専門学校を選びました。その後後期の指定校推薦も受けられ、無事入学する事ができました。
更にコミュニケーション能力を磨く
入学後は学業と共に、オープンキャンパスのスタッフとしても積極的に活動してきました。入学を希望する高校生に自分の体験談を話す時間があるのですが、彼らの不安を取り除く説明ができるようになる事を状態指標とし、試行錯誤の末に希望者の笑顔にたどり着けるようになりました。
これら授業以外の活動と、専門学校での授業により、自分に足りないと感じていたスキルの殆どを手に入れる事ができたと感じています。
将来の目標
高校2年生で税理士になると決めました。進路ガイダンスの際にビジネス系の専門学校の先生がいらっしゃりお話を聞くチャンスがありました。当時から簿記が得意だったので、簿記の能力を活かした仕事にどんなものがあるのかと質問すると、税理士を勧められました。更に税理士という職業について詳しく教えてくださり、非常に興味を持ちました。と同時に税理士になるための試験の難易度が非常に高い事も知り、モチベーションが上がりました。
これからは経理財務関連の業務はコンピュータで処理することが多くなる事が容易に想像できます。AIが進化し、人を介さなくても処理できるようになっていくでしょう。税理士としても記帳代行などの業務は縮小していきます。しかしその時間を例えば税金の面から企業の経営をサポートする時間に充てられると考えればネガティブな問題だとは思いません。自分のコンサルティング能力次第で誰かの役に立てる。そんな税理士という仕事に非常にやりがいを感じています。
3年制から4年制に変更
新潟会計ビジネス専門学校の税理士学科は2年制、3年制、4年制と3つのコースから選ぶことができるのですが、自分は3年制として入学しました。現在は入学後の資格の取得が非常に順調な事から、更に上を目指して4年制へと変更しました。税理士試験の5科目を現役で全て合格する事が現在の目標です。ちなみにこの学校の先輩で現役5種合格は1名しかいません。自分が2人目になろうと決めています。
5種の内の1種である簿記論は既に合格しました。今年中に財務諸表論、法人税法を合格し、来年には消費税法、固定資産税の合格を目指します。
4年間通うことによって当然ですが学費の負担は増えます。この決断を後押ししてくれた家族の恩に報いる意味でも絶対合格するというプレッシャーを自分にかけています。また、集中できる環境を用意してくださる学校にも感謝しています。
結果にこだわり全国簿記競技大会で優勝
合格ラインが70点の検定試験を受けて、結果69点で不合格だった場合、惜しかったね、頑張ったねと言う考え方は好きではありません。結果としては不合格なので。逆にギリギリだったとしても70点で合格できればそれは満足していいと思うのです。100点で合格した人とは30点分の差がありますが、合格した事で同じステージには立てているのですから、30点分はその後の努力次第で挽回のチャンスがあります。でも1点でも足りず不合格だった場合、同じステージにいないので挽回のチャンスは与えられないのです。
この考え方で常に上を目指して学んできた結果、全国経理教育協会主催の全国簿記競技大会専門課程の部で団体と個人で優勝する事ができました。団体戦では5人チームで戦うのですが、実はチーム内で1位になった事はありませんでした。それが本番では個人1位になる事ができました。結果にこだわる姿勢がここ一番で現れたのではないかと喜んでいます。
就職活動は来年から
これまでNSGグループを卒業された諸先輩方のご活躍のおかげで学校には求人が非常に沢山来ています。新潟だけではなく都心の求人も多いので、東京での就職も念頭に置いて就職活動を行おうと思っています。もちろん狙うは税理士事務所です。税理士になれた際には将来的に独立も視野に入れて活動したいと思います。
ただ、現在もう一つ夢が出来ました。それは新潟会計ビジネス専門学校の先生です。この3年間親身になって指導してくださった先生を見て、またそれを自分の物にして学力を上げていった友人を見て、誰かに教える事の素晴らしさに気付きました。身に付けた能力を自分のためだけではなく、後進のために使い、その結果優秀な人材を輩出できたら大きな喜びにつながると思えるのです。
実務経験を積み、誰かに教えられるだけの自信がついた時には教える側になる事を検討しているので、先生方宜しくお願いします(笑)
これから簿記を学ぶ方に一言
簿記は経理の業務を遂行する上で必要なスキルと考える方もいるかもしれませんが、その業務は上でも述べたように今後AIにとってかわられるものかも知れません。私は投資活動や、自分が勤務する又は取引先企業の経営状態を見るのにも使えるのが簿記だと思っています。
また簿記は会社によって異なるルールに沿って学んできた内容にプラスアルファしなくてはなりません。例えば動物園では動物に対して減価償却すると聞いた事があります。ライオンは何年で償却するのが妥当なのでしょうか?(笑)
そう考えると簿記の守備範囲ってとても広いなって思うのです。決して経理だけじゃないです。
広い視点で捉えて、目標を設定してもらえたらなと思います。
「簿記を教える先生になる」を目標に
- 所得税法能力検定3級
- 簿記能力検定2級
- 電卓計算能力検定2級 取得
二瓶俊さん
(大和商業高等専修学校 3年生)
中学校になじめなかった自分がみるみる変わった
中学時代は学校にあまりなじめず欠席がちだった自分ですが、進学を考えなくてはならなくなった時に大和商業高等専修学校を進路説明会で知り、その授業内容に「簿記」という言葉を見つけたのです。実は簿記という言葉自体その時に初めて見たので何を学ぶのか全くわからなかったのですが、その字面がなんとなくかっこよく見えたのです。自分の知らない学問がある。それに興味をそそられて本気で学ぶ気持ちが湧いてきたのを覚えています。
予備知識がないので全てが新鮮でした。その新鮮さが故に授業にものめりこむ事ができました。もちろんのめりこめるような授業をしてくださった先生方にも感謝しています。
最初はクロスワードのような感覚だった
もともと数字には強かった方だと思います。小学生の時に通っていたそろばん教室でもわずか1年少しで4級まで合格できました。ただ自分の理想とする指の動きと実際に動かせる指の動きにギャップがあり、そのギャップを克服できずにリタイアしてしまったのですが(笑)
簿記を習い出した時にやはり自分は数字に強いと感じ、それは自信となった気がしました。
穴埋めの問題などは、最初は得意のクロスワードパズルにあてはめていく感覚でやってみました。自分の得意分野に科目を当てはめてみるととてもしっくり来て、そこから更に勉強が楽しくなりました。
教えることと教わること
簿記は中学校では習わない科目ですから、クラス全員が0からのスタートでした。当然ですが人それぞれ得意な部分と苦手な部分が出てくるので、得意な分野をクラスメイトが互いに教えあうことでカバーするようになりました。
自分がよく理解できている部分を教えるのは楽しい。そう感じるようになり、どう教えたらよりわかってもらえるのか。どう聞いたらより分かりやすく教えてもらえるのか。これを追及するようになりました。
自分が得意な部分はよく理解できているから。理解していると他の人が理解できていない事を忘れがちになります。どこまで段階を下げて説明すれば理解を得られるのかは人それぞれ違います。そのポイントを見つけた時に喜びを感じることができましたし、相手にも喜んでもらえました。逆に自分が教わるときには、ここがわかっていないから教えてほしいとポイントを絞り込むことで効率よく教わることができました。
教えることと教わること。教える姿勢と教わる姿勢。これらに気付いた時、将来の目標が決まりました。
簿記を教える先生になりたい
大和商業高等専修学校の先生方はかなりフレンドリーだと思います。自分たちが興味を持っている例えばゲームだったりアニメだったりにも詳しく、一緒に雑談してくれたり、時には授業を脱線してくれたり(笑)
ただ3年生になり進路を考えた時にふと頭をよぎったことがあるのです。それは「先生方がゲームやアニメに詳しいのは、自分たちと目線を合わせるためなのではないだろうか?」でした。
実際に先生方に確認したことはありませんが、厳しさだけではなく、やさしさや楽しさをもって自分たちを導いてくださるために学生の興味分野まで下りてきてくださっているのではないかと今はそう思っています。
クラスメイトと教え合う中で気が付いたこと。それは相手に合わせて自分を上げたり下げたりすること。これを先生方は授業の内容以外のところにまで応用されていると思うのです。中学生の頃には考えもしなかった「先生になりたい」が今、自分の真ん中にあります。
大学進学のために資格、テストに注力
先生になるためには教員免許が必要になるので、現在は教育学部のある大学又は教員免許が取れるオプションが用意されている大学への進学を希望しています。すでに3校に絞っているのですが、できれば推薦入学をと考えています。
幸い資格も簿記能力検定も商業簿記、工業簿記共に2級を取ることができましたし、学内のテストも自分の納得のいくスコアを獲得できていますので3年生の試験も気を抜かず望み、学校から推薦していただけるよう頑張っていきたいと思います。
資格に関しては大学に入ってからも就職に向け貪欲な姿勢を忘れず、税理士試験の受験資格が与えられる簿記上級を目指して、まずは簿記1級に合格できるよう勉強を続けようと思っています。
これから簿記をはじめる人に一言
資格を取るだけならそんなに難しいことではないと思っています。取るべき資格が明確に決まれば、それに向けた勉強方法は各学校の先生方が指南してくださいます。
ですが、自分もまだ経験していない仕事での簿記は、検定試験のように明確な答えはないと思うのです。検定試験に向けた勉強で培った知識を使い、応用して自ら答えを出さなくてはならない時が来た時のために様々な準備をしておかなくてはなりません。自分自身まだまだこれからの身なので偉そうな事は言えませんが、私も先のことを考えながら勉強したいと思いますので、これから簿記を始めようとお考えの皆さんにも同様に先を見据えた学習をして頂きたいと思います。
大学併修制度を使い学士号も取る
- 所得税法能力検定2級
- 簿記能力検定2級商業簿記
- 簿記能力検定2級工業簿記
- 社会人常識マナー検定2級
- 消費税法能力検定3級
- コンピュータ会計能力検定3級
- 電卓計算能力検定3級
- 経理実務士(補) 取得
石?啄巳さん
(柏木実業専門学校 経営経理研究科2年生)
就職に有利な資格を
高校は一般的な普通科に通っていました。もちろん資格を取るどころか、入学時には受験すら考えてはいませんでした。ただ、家庭内の事情で大学進学ではなく専門学校への進学を検討したときに、就職に少しでも有利になるであろう資格の取得を目標の1つに掲げました。そこで資格の取得に最適な学校に進学したいと柏木実業専門学校を選択しました。
22歳で学士号を取るべく選んだのが産業能率大学の情報マネジメント学部現代マネジメント学科でした。変化し続ける社会において企業が成長し続けるために必要なマネジメントの知識を学べるこの学部は、柏木実業で得た資格と相性が非常に良いと考えました。私は日本の多くのビジネスマンに不足している知識の一つが会計学だと思っています。数字を読み解くことで得られる情報は非常に多いと思うのですが、その反面数字は苦手なのだと言うビジネスマンの話をよく聞くのです。マネジメントを学び、企画を学び、会計を知る。0から1を作り、その1を10にする。この両方を身に付けることができる人材になるには・・・の答えは簡単です。全て学べばいい(笑)
入学当初は学校内ではめずらしい資格を1つも持たない学生だった私ですが、現在は質、量にこだわった資格を20以上取得しています。
最初に目指したのは医療事務だった
医療系には安定のイメージがあったので、入学当初は医療事務を目指していました。学校を通じてのインターンシップでその第一歩を踏み出してみると、想像通り硬くて厳しい職場であると実感しました。一つのミスも許されない、そんな緊張感を持って業務に携わることができたのは非常に大きな収穫だったと思います。
インターンシップでは医療事務に関連する業務と、患者様とのコミュニケーション、いわゆる接客に通じる業務を経験させてもらいました。事務の仕事として大きな割合を占めるのがレセプト
※の請求。限られた人員でこの業務をいかに効率よく且つ正確に行えるのか。これにつきると思います。この緊張感は授業などで聞いただけではなく、インターンシップで経験しないとわからないものだと実感しました。
そして、その業務に充実感を覚えたと同時にある感情が湧いてきたのです。それは、患者様ともっとコミュニケーションを取って安心して頂きたいというものでした。
インターンシップでは色々な経験をさせてあげようとするお心遣いからだと思いますが患者様とのコミュニケーションにも携わらせて頂きましたが、実際に勤務となるとそのような時間は多くは取れないと周囲を見ていて気付きました。それまで気づいていなかったのですが、周囲とコミュニケーションをとりながら最適な提案をする業務に就きたいという欲求が自分の中にあると自覚したのです。
インターンシップを終えた私は進路に若干の修正を加え、接客や営業も視野に入れる事にしました。そのため先に述べたようにマネジメントの勉強を始める事にしたのです。
コミュニケーション能力を武器に
専門学校に入学する前から自分は友人知人とのコミュニケーションだけでなく、一期一会のコミュニケーションも得意というか好きでした。相手に誠意や寛容さをもって接し、相手の考えを聞き自分の考えを述べる。そのやり取りの中で自分の価値観とは別の価値観や考え方に気付く。これは自分にとって大きな財産ではないかと思うのです。
少し話はそれますが、高校時代に猛禽類を飼うのが趣味だという方と知り合いました。自分は猛禽類についてよく知りませんし特に興味もなかったのですが、お話を聞いているとのめり混んでいる自分がいました。餌は何を与えるのか、何を与えた時に喜ぶのか、鳥類の食物連鎖の頂点とも言うべき猛禽類に与える餌は皆さんが想像される通りの物だと思います。それを与えるときに生じる感情・・・
餌について聞くだけでもいろいろな情報と感情が私にインプットされていきます。するとより具体的な質問が出るようになるのです。相手はその質問に興味本位以上の何かを感じるとより誠実に答えを返してくれます。このような会話のキャッチボールが結果に結びつくような職業に就きたいと感じました。
就職活動は既に始まっています。お蔭様で面接官とのコミュニケーションには苦労せずに済んでいます。
資格と併修制度で就活を有利に
現在はまだ就活をはじめて間もないですが、資格を多種持っている事と、併修制度を利用した専門学校と大学とのダブルスクールは非常にうけがいいと実感しています。
学びたいことが沢山ある、意欲がある。口で言うのは簡単ですが、ではその根拠となる行動を示せと言われた時に困るケースは多々あると思います。その点ダブルスクールしていますと言うだけで少なくとも学ぶ意欲はあると受け取って頂けるのです。
資格にしても同じだと考えます。知識を有している事はもちろん、学びに対する意欲があるとも取っていただけます。これは就活に非常に有利だと思います。
実際の面接で面接官の方に面白がっていただいた資格があります。それは「消費税法」でした。簿記の資格を持っている人が面接にくるケースはそれほど珍しくないみたいですが、税法となるとやや珍しいようです。税の知識はどの業界でも使えるのでこれからも税法推しで活動しようかと思っています(笑)
これから簿記を学ぶ方に一言
自分のように事務職のスペシャリストを目標に勉強を始めたものの現場を見て方向転換し、営業企画を目指す事にした人間にも簿記や税法は有用だと感じています。営業としても数字を見極められるスキルは重要ですし、キャリアアップしてマネージャーのポジションに就いた時にも戸惑わなくて済みます。簿記は数字を作る、精査する側だけでなく、読み解いて行動に移す営業企画にも役立つと思っているのです。このインタビュー記事が掲載される頃には希望通りの内定を勝ち取り、これらの資格や知識が役立つ事を証明できる状態になっていたいと強く願っています。
※併修制度とは…
専門学校と大学の両方で学び、それぞれの卒業資格が得られる制度。
単位認定制度により、専門学校で修得した一部の単位が大学の単位として認められたり、大学で修得した単位の一部が専門学校で認められます。
この制度を利用する事で、大学修了が出願の条件となっているような資格の受験も可能になります。
※レセプトとは…
医療機関が被保険者に月単位で作成する書類の事。医療機関は国民健康保険や国民健康保険団体連合会、社会保険診療報酬支払基金へ提出する。その後レセプトは各機関で審査の後に保険者へ送られる。
しっかりと稼げる大人になるための第1歩
黒相直哉さん
(千葉経済大学 経済学部 経済学科 2年生)
しっかりと稼げる大人になるための第1歩
現在はまだ大学2年生なので進路を完全に決めている訳ではないのですが、将来しっかり儲けられる道へと進みたいと考えています。そのための第一歩として経済を学びながら幅広く様々な資格を取得したいと考え、この大学に入学する事を決めたんです。決めたからには制度にあった「特待生」になろうと高校3年生の1年間はかなり勉強に励みました。その甲斐あって特待生で合格する事ができました。稼げる大人になるには支出もおさえる必要があります。その意味ではかなり良いスタートを切る事ができたと思っています。
目から鱗が落ちる?
経済を学ぶと決めた後様々な大学のオープンキャンパスに参加しましたが、少人数制で親身になって面倒を見て頂けそうだった事が決め手となり千葉経済大学に進学する事を決めました。入学してから感じた事ですが、想像以上に少人数制は自分にとってよいものでした。まず先生との距離が近いので質問がしやすいんです。質問して回答を聞く。この繰り返して先生とのコミュニケーションがどんどん円滑になり、今更こんな事を聞くのも恥ずかしいかなと思って躊躇するような質問も聞けるようになる。こうして小さな疑問をクリアしていくと、これまで自分の頭の中で繋がらなかったもの、と言うより繋げて考える事すらしていなかった事が繋がるようになってきたんです。目から鱗が落ちる感覚を日々感じられるのはとても幸せな事だと先生方に感謝しています。
知識の集積に満足
普通科の高校に通っていたので簿記は大学から始めました。最初は勘定科目が多く、全て暗記できるのかと不安になりもしましたが、先生が無理に覚えなくてもやっている間に自然と頭に入ってくると言ってくださり少しほっとしたのを覚えています。実際問題を解いていくうちに本当に自然と覚える事ができました。
先生方としっかり対策を練り、計画通り1年生の後期で全経簿記3級を、2年生の後期で2級を取得する事ができ資格という目に見える成果にも満足はしているのですが、それ以上に満足している事もあります。それは、例えば「減価償却費」という科目がありますが実はこれ、経済学で学んだ時には理解しきれていないと感じていたものだったんです。それが簿記で学んだ結果理解が深まったんです。このような知識の集積にも大いに満足しています。
必要か必要でないかを考えない
まだ大学で勉強を始めてから2年ですが、学んだ点と点の知識が線となり面となる、そんな経験を繰り返しているうちに、様々な資格を取得してみたくなりました。それは資格取得のために得た知識が、他で学んだ知識と結びつき新たな発見があるかもしれないと考えたからです。
しっかり稼げる大人になるためには人と同じ知識量や発想力では駄目だと思います。自分の可能性を高めるためにも「必要か必要でないか」を考えるのではなく「必要になるかもしれない、リンクするかもしれない」と考える事にしました。人にはリンクさせられないものでも自分ならリンクさせられるかも知れないですし、自分にしかリンクさせられない事であればあるほど価値があるはず。こう考えチャレンジし続けようと思っています。
まずは大学在学中に全経簿記上級、FP2級、証券外務員2種、宅建などを取得したいですね。
私達をはめる先生のティーチングメソッド
この2年間でも数えきれないほどの名言をおっしゃってくださる先生なのですが、私に刺さった言葉を紹介したいと思います。
確かこれは入学して早々に経済学入門を習っている時に聞いた言葉なのですが・・・
「経済学なんぞ大学だけでやるもんじゃない。街を歩いて勉強するのだ。」
「君達は会社を知らない。会社名1000社言えるか?」
これには衝撃を受けましたね。確かに言えと言われて会社名を1000社あげるなんて自分には無理なんです。でも先生はどんな会社が何を生業にしているのかを知らずに経済を学ぶのか?と私たちに問いかけたんですね。「経済」と考えると大きく漠然。「会社の生業」と考えると瞭然。
先生は実際の活動と数字を照らし合わせる事の重要性をまず最初に叩き込んでくれました。
私達にとってとっつきやすいキーワードから入る授業スタイルはもちろん現在進行形です。先日は税金の授業を「資産運用」の観点から説明してくださいました。稼ぐ大人になる予定の私にとって資産運用は気にならない訳がありません。この授業もまんまとはまりました(笑)
現実にある制度を例に出して、この制度で誰がどう得しているのか?を聞いた時には過去最高に前のめりで授業を受けました(笑)
アルバイトは塾の講師
現在塾の講師のアルバイトをしているのですが、もちろん大学で学んだことが非常に役立っています。 大学の先生方は、丸暗記ではなく話の流れから覚えさせてくれました。また大きな事象を身のまわりで起きている私でも経験した事のあるような話に変換しコンパクトにまとめて教えてくれました。この手法を講師のアルバイトに役立てているのです。中学3年生に英語、国語、社会、高校3年生には政治経済を教えているのですが、概ね好評だと自負しています。
政治経済の授業は大学で学んだことをそのまま教えていればよいので先生に何かお返しをしないといけないかもしれませんね(笑)
これから簿記をはじめる方に一言
簿記は暗記じゃなく、本当に起きた出来事を数値で表したストーリーです。理解すれば間違いなくはまりますので、トライしてみてください
知れば知る程学ぶべき事が増える4年間でした
加瀬菜々子さん
(千葉経済大学 経済学部 経営学科 4年生)
政治経済の授業で進路が決まった
通っていた高校で3年生の時に政治経済の授業を必修で受けました。その授業を受けているうちに、いままでは解らなかった政治経済のニュースを面白いと感じるようになっていったのです。それまでは株価だとか景気の移り変わりなどは自分の生活に密着していると実感する事がなかったのですが、実はそうじゃないと知る事が出来ました。この頃から、知って理解できる事が楽しくなり、流し見をしていたニュースをしっかり見るようになり、新聞も読むようになりました。
そして社会に出るまでにしっかりと経済について学ぶべきだと考え、経済を学ぼうと決意したんです。
普段の授業風景が見たかった
進学するにあたり、オープンキャンパスなどで作られた雰囲気を見学するより普段の光景が見たいと思い、家からも近く学校名に「経済」の文字が入っている千葉経済大学にフリーで見学させてもらえないか電話で交渉したんです。断られるかなとドキドキしたのですが、快諾して頂く事ができました。早速友人を誘い、授業や学校の様子を隅々までチェックしました(笑)
その結果わかったのが、少数精鋭式で行われている授業が自分に合っているのではないかという事。
学生さんがどんどん先生に質問し、先生が丁寧に答えていらっしゃるのを見て、ここでなら自分が納得できる授業を受けさせてもらえる。そう思い受験を決意しました。
授業料を一部免除頂ける特待生制度も魅力でしたね。
余談なのですが…学校単位でフリー見学を希望されるケースはあるらしいのですが私のように個人でお願いされるケースは非常に稀なケースだったそうです(笑)
学べば学ぶほど学ぶべき事が増える4年間(笑)
家庭の事情などもあり、できれば家の近くで時間的な拘束がさほど長くない仕事を探したいと思っていた私は、職種として事務を目指す事に決めました。ただ漠然と与えられた仕事をこなすのではなく、その与えられた枠目一杯、時にははみ出すくらいの仕事をしてみたいと思い、そのためには何が必要か?を考え授業を受けていました。
例えば書類をまとめるならば、どのような表現をすれば解りやすく伝えられるのか。帳票をまとめるならば数字にどのような意味が含まれており、説得力を持たせるにはどうすればよいか。
会社の動きが数字で解るような事務になりたい。卒業までの間に先生から習わなくては事が学べば学ぶほど出てきて大変でした(笑)
怖い事をさらっと(笑)
少数精鋭式で進む授業の雰囲気は勉強に集中でき、なまけられない環境でもありました。それが私にはとてもよかったと思います。どういう理屈でそうなったのかがわからないと頭に入ってこないタイプの私は、わからない部分を納得いくまで聞かなくてはおさまりません。更に特待生を目指していたので本気で授業と向き合っていました。
そんな私に先生は、数字で活動をみなさい。活動が数字に表れているんだ。と具体的な事象とその時の数字がどうリンクしているのかを例を挙げて説明してくれました。
君ら年金貰えないからね!!先生は怖いことをさらっと楽しそうに教える達人だったのです。
恐怖と言えば、私たちにとってゼミ前も最高に怖い瞬間なのです。それは先生に今日は発表のどこを突っ込まれるのかとドキドキするからなんです。ぐうの音も出ない程の指摘を受け、修正、発表、突っ込み。このループは本当に恐怖でしたね。
ニュースや新聞を疑う余地が!
そんな恐怖の授業やゼミを受けていると、いままでは「ああ、そうなんだ」で終わらせていた世間で耳にする事が自分で判断できるようになっていきました。特に所得税法を学んだから分かった事なのですが、例えば自営業の方が、会社員の所得税控除が不公平だと感じているという話を聞いた時の事です。それがどのような事なのか調べてみると、実際には自営業の方も収入から費用を引いているんですよね。控除と費用。名目が違うから一見不公平のように思えるかもしれませんが、計算してみたらそれほど不公平ではないと思ったのです。新聞やニュースを鵜呑みにするのではなく、そこから得た知識を自分の目で確かめて吸収する。こんなエキサイティングな毎日を過ごしています。
キャリアセンターの支援を受けて内定獲得
私が内定を頂き就職しようと考えているのは、市区町村に変わって紙やペットボトルなどの資源ごみを回収し加工したものを、再生する会社に卸す会社です。リサイクル、資源再生はこれからの社会に必要不可欠ですから、多くの人に求められ、長く働ける仕事だと思いました。
就職活動は12月くらいから7月中旬まで。じっくりと考えるタイプですので、就職活動は5社程度に絞り、2社から内定を頂きました。
就職活動にあたってはキャリアセンターの方に志望動機、履歴書の内容、メールで送る際の文章まで添削までしてもらいました。又、どんな企業に行けば自分がチャレンジしたい仕事ができ、且つ取得した資格が活かせるか自分の履歴とのマッチングまで面倒を見てくださいました。
不安が沢山あったので、これは誰かに聞く事かなと思われる事まで質問しましたが、常に親身になって回答くださり、とても安心しましたね。そう言えば何度も通ったおかげで、私からお願いする前に「こんな事を聞きたいんじゃないの」と先に教えられる事もありました(笑)
これから簿記をはじめる方に一言
数字がわかるとわからないでは仕事する上でやりがいや面白さが全然違うと思います。
自分の給料に対する関心、政治についての関心、税についての関心。会社の動きも知識をつければすべてが繋がります。私は授業を通じて世の中全体を俯瞰で見る事ができるようになりました。またその全体を自分が構成する時にはバランスが大切だと知りました。これはとても重要な事だと思うのです。
とても面白い世界なので、皆さんにも是非チャレンジして頂きたいですね!
100円均一ショップで買ったお小遣い帳から全ては始まった
- 全経簿記能力検定上級
- 消費税法検定1級
- コンピューター会計能力検定2級 取得
中村理乃さん
(仙台大原簿記情報公務員専門学校 税理士会計士学科 税理士チャレンジコース3年生)
お婆ちゃんに預けたお年玉
お小遣いを貯金するとお金が貯まる。この計算が楽しくて商業高校を選びました。体験入学で受けた簿記の授業が面白かったのをよく覚えています。
お正月に貰えるお年玉を親に「貯金しておくね」と回収されるのが嫌で、お婆ちゃんに預けたりしているうちに、自分でしっかりと管理すればいいじゃないかと気づき、お小遣い帳をつけるようになったんです。こんな性格なので簿記を学びたいと思ったのは必然だったのかも知れませんね。
もはや神!部活の顧問の先生の教授術
商業高校時代に2年生から簿記会計部に入りました。簿記の授業を受け、部活も簿記。どれだけ好きなんでしょうね(笑)
部活では簿記の大会に向けて勉強を重ねていました。大会には全経簿記の上級レベルの問題が出たりするんです。大会で勝ち抜くために合宿まで行っていました。
月に数回ほど、仙台大原簿記情報公務員専門学校から対策講義に先生が来てくれていたんです。高校の授業よりも具体的でわかりやすく教えてくれ、私の漠然とした質問にも理路整然と答えてくれる姿は私には神に見えました!
すぐに全経簿記上級を取りたいと進学を決意
全経の上級を目指して勉強していた高校時代でしたが、理解しきれていない部分も多々ありました。そのもどかしさから専門学校への入学を決意しました。1から新しい先生に習うよりは私が神と慕った先生に引き続き習いたいと思い、仙台大原簿記情報公務員専門学校へ。
おかげで入学した年の7月にはまず最初の目標であった全経簿記上級に合格できました。
私の通うチャレンジコースは実は半数くらいが入学した年の7月に全経簿記上級に合格するんです。簿記未経験の方からも合格者が出るクラスで切磋琢磨できる環境にも感謝ですね。
ちなみにですが、チャレンジコースを希望する方向けの説明で言われたのは、コースに入るための試験はないがそれだけのコースなので覚悟をしなさいでした(笑)
授業スピードに驚愕
入学してすぐにチャレンジコースの授業スピードに驚きましたね。思わず「授業スピード早ぇ!」と言ってしまいました(笑)
ピアニストの方が、「ピアノは1日休むと取り戻すのに3日かかる」とおっしゃってるのを聞いた覚えがあるのですが、まさにそれを体感しました。1日たりともさぼれない緊張感の中、レベルの高い授業を受けさせていただきました。この先どんなきつい事があっても乗り越えられるのではと思える程の毎日を過ごせたのはとても良い経験だったと思います。クラスメイトとのテストの点数の競い合いも今となっては良い思い出です。
スピードだけじゃなく熱のこもった授業
全経上級、商業簿記・工業簿記でそれぞれ2名の先生に。税理士試験・簿記論、財務諸表論、消費税論それぞれ3名の先生に授業を担当していただきました。その中でも忘れられないのが工業簿記の先生ですね。問題を解き終わると先生の解説の時間になるのですが、その解説中に熱くなりすぎてチョークがポキポキ折れるんです。チョーク足りるかな?と心配になるくらい(笑)br
その他にも学校ではFP、宅建の勉強もしました。1年生でFP、2年生で宅建。財産評価に宅建の知識が活きてきます。相続する財産、土地の評価などの知識を身に付けられたのは大きな財産となると思います。
資格の取得と就職活動業
在校生の数よりも求人数が多いくらい学生と企業や事務所のマッチングに力を注いでくれていました。
就職担当の方から卒業生が就職したところからの求人が増えていると聞き、先輩方の活躍のおかげなんだと感謝しました。
更にこの学校では合同企業説明会を学校内で開催してくれるんです。参加企業数は税理士事務所だけでも20社以上なんです。私は地元である青森で就職したいと考えていたので、青森にも支部がある税理士事務所を中心にお話しを伺いました。結果、面接1回だけで内定をいただく事ができました。1年生で全経簿記上級を取れたことなども評価していただいたので、資格をとってよかったと本当に思いましたね。
次の目標は地元への貢献
全経上級合格が目標だった私ですが、受かってからは税理士試験合格が次の目標になりました。収入面での魅力も当然ですが、地元に微力ながらも貢献したいと言う気持ちがあります。青森だけに限らない話かもしれませんが、私の地元ではシャッター街が増えてきています。駅前の条件の良いと思われる商業施設でさえ潰れたりしています。地元を活性化する上で地域に根差した企業の倒産を減らしたい。経営者の方の力になりたい。そう思えるようになったんです。
これから簿記をはじめる方に一言
簿記って難しいイメージがあると思いますが、元々ある数字をパズル感覚で表に落とし込んでいくと考えると楽しく学べます。順序がわかればそれほど難しいものではないと思います。
私はこれから社会人となりパズルではなく、真っ新なフィールドに数字を入れる側に回ることになりますが、それも「パズルの問題を作る側」になるんだと、楽しみながら仕事をする姿勢で行こうと思います。
皆さんも簿記を楽しんでくださいね。
奨学金がモチベーションとなり資格を次々取得
- 全経簿記能力検定2級
- 原価計算・工業簿記1級 取得
小山紗南さん
(仙台青葉学院短期大学 ビジネスキャリア学科 2年生)
趣味と安定の二者択一から選んだのは
高校は地元の普通科の進学校に通っていました。当時は将来やりたい事が3つありました。1つ目はライブの照明、音響裏方さん、2つ目は服飾関係でパタンナーを希望、3つ目が簿記を学んで経理や財務の職に就く事でした。その3つでかなり悩んだのですが、音楽やデザインはこれからも趣味として充分やっていける、年をとってもくいっぱぐれないのは簿記だ!と最終的に決めました。簿記を仕事にした場合、体力がなくなっても大丈夫ですしね(笑)
進学先を決めたのは①
進学校に通っていたのですが、実は勉強が大嫌いでした。当然の事のように4年生大学への進学を進路指導の先生方からも薦められましたが、自分で自分を分析した結果この先更に4年間も勉強し続けるのは無理だと判断しました。そこで進学先を決める基準を以下のように絞り込んでみました。
・短期間で総合的な勉強と簿記を学べる
・軽音楽部がある
・駅から近い
様々な大学、短期大学のパンフレットを読み込み、全ての条件をクリアしていたのが仙台青葉学院短期大学でした。
高校時代に軽音楽部で副部長をつとめ、ベース兼ボーカルとして活動していた音楽は続けたい。もし寝坊しても遅刻しないような立地は絶対必要。企業の採用要項に短大卒以上と書かれているケースも見受けられるので短期大学が望ましい。欲張りな条件かなとは思いましたが見付けられたので良かったです。
進学先を決めたのは②
進学先を仙台青葉学院短期大学に決めた後もパンフレットをしっかりと読んでいました。すると更に嬉しい発見があったのです。それは資格奨学金の制度でした。学校が認めた資格を取得すると奨学金がもらえるシステムがある事を知り、これを逃す手はないと思いました。
勉強は嫌いですが、鼻の先にぶら下げて頂いたニンジンはしっかり回収する性格ですので、このシステムは私に意欲をもたらしてくれました(笑)
現在までに10万円程の奨学金を頂き、更に卒業までにもう10万円は頂く算段になっています。
2次元の世界が3次元の世界へ
簿記とはどんなものなのか初心者だった私には授業が始まるまで全く分かりませんでした。想像以上に初耳の専門用語が多く、これは日本語なのかと思える程でした。数字が出来ればそれでいいと言うわけではない簿記に当初は戸惑っていました。本当に頭を使う毎日でしたね。
短期大学ですから、ビジネスマナー、SPI数的処理、各種ビジネスソフト、経済学、経営学、と、社会に出た際に必要となる幅広い知識を学びながら前期は週に1コマ、後期は週に3コマの簿記の授業で目標とする資格を取得するために真剣に簿記と向き合っていました。
そんな日々を過ごしている時にふと「簿記が私以上に出来るクラスメイトにはどんな景色が見えているのだろう」と思ったのです。そこで色々とヒアリングした結果、優秀な人は問題を見た時にどういう事がその会社に起きたのかを想像し、どういう事象をどう記録するのかが見えているんだと気づきました。
その瞬間、私には2次元でしか見えていなかった景色が広がり、3次元で捉えられたような感覚が生まれたのを今でもよく覚えています。
文章から取引が映像として見えて、それが利益になるのか?財政状態は?みたいなシーンが映画のように見えて一気に「やらなきゃ!」と言う気力が湧いてきました。検定が一つの目標でしたが、ここからは検定合格のハードルが一気に下がった気がします。
資格と就職活動
就職活動を始める時期に学生総合支援センターで色々と相談に乗って貰いました。結構頑固な性格で就職に対して全く妥協できなかった私は自分に合う仕事を見つけられずにいたのですが、支援センターのスタッフの方は目標とする仕事に対して本当に妥協してはいけないポイントと、妥協が許されるポイントを丁寧に教えてくださいました。その上で私の頑固さは信念にも通じるのでそれを面接で活かしましょうと模擬面接に何度も付き合ってくださいました。お陰様で3月にスタートした就職活動は6月で内定を頂き終了となりました。
面接本番では有する資格を聞かれ、卒業までにもうワンランク上の資格を取るようにアドバイスされました。伸び代を考慮頂けたのは資格を取っていたおかげなので奨学金制度に改めて感謝ですね(笑)
でも内定を貰い卒業が迫って来た今思うのは、検定に合格するための勉強だけではなく、実社会で何が起こっているのかを知る事ができる授業を受けられてよかったと言う事です。先生やクラスメイトにも感謝しないといけませんね。
これから簿記をはじめる方に一言
簿記はもってて人生に損はないと私は思います。と言うより人生が有利に送れるはず。
数学が苦手な姉からは、仕事だけでなくプライべートでのお金の運用に関してもどうすればよいのか判断できるなんて羨ましいと言われますしね。
私のように勉強が嫌いでも簿記は楽しいと思えました。楽しいが仕事になると最高ですね。
皆さんも頑張ってください。
丸暗記の世界からストーリーのある世界へ導いてくれた学校に感謝
本間千絵さん
(専門学校お茶の水スクール・オブ・ビジネス ビジネス学科2年生)
まだまだ経験が足りないと飛び込んだ専門学校
高校を選ぶときに就職支援に力を注いでいる学校を選んだのですが、就職活動を意識し始めた時期に自分には経験や自信が足りないと感じるようになりました。就職活動の一環で合同就職説明会に参加した時にとある信用金庫様の説明を聞き、私が持っていた金融機関のお堅いイメージとは全く違う地域や人と喜びや痛みも分かちあい共に成長していく理念に共感したのですが、当時の私ではその理念を一緒に追い求めるだけの力がないと思ったのです。
そこで将来の一つの目標を金融関連会社の事務職と設定し、そこで活躍できるだけの経験と実力、資格を手に入れようと進学を決意しました。
あいうえお順で運命の出会い
お金を扱う仕事イコール必要な資格は簿記だと思い、いくつかの学校の説明会を予約しました。最初に伺った学校では、少人数制で先生との距離が近く更に様々な背景を持った方が学ばれていると聞き、簿記の勉強だけでなく仲間とのコミュニケーションから様々な経験を聞けるのではないかと期待し、その学校に決めました。
簿記会計を学べる学校をあいうえお順で探した結果、私の通学可能な範囲で一番上に検索されたのが「お茶の水スクール・オブ・ビジネス」だったんですけど、こんな単純な選び方で自分にピッタリな学校を見付けられてラッキーでした(笑)
興味が湧くと自主的に勉強したくなる
高校でも一部簿記の授業はありました。でも先生が専門分野の方ではなくほぼ丸暗記を強いられる感じで全然興味が持てなかったんです。ところがこの学校で簿記を習い始めると全く違う世界がそこにはありました。
この数字が出ると言う事は、その会社ではこのような出来事があったんだろうね。だとすると処理として適切なのは…と言うような感じで教えてくれるんです。そこには丸暗記の要素は殆どなく、ストーリーと自分なりの理解が待っていたんです。まさに目から鱗って感じでした(笑)
更に会社の規模や業種によってはこんな処理もあるね、と興味をそそられっぱなしで、気が付いたら資格取得のために授業終了後も学校に残って勉強している自分がいました。
資格が会社と自分のマッチングをサポート!?
就職活動をしていて気になるのは、「就職は決まるのか?」「自分の希望に合う仕事をさせてもらえるのか?」の2つなんですが、特に後者の自分の希望に合う仕事探しは私の中で重要でした。合同説明会で希望の職種は見つけましたが、理念と現実のギャップがあるのかないのか、具体的な仕事内容を知らなくてはならなかったのです。そこで資格取得のための勉強が役に立ちました。
勉強前に参加した説明会では、私の知らない専門用語が使われると一部想像で補わなくてはなりませんでしたが、資格取得後にはそんな事は全くなくなりしっかりと理解する事ができたんです。おかげで入りたい会社も見つかり、現在はそれに向かって更に勉強を続けています。
社会人常識マナーの資格も取得できたので、訪問時の立ち振る舞いや、面接にも自信が出てきました。
これから簿記を学ぶ方に一言
昨年会計事務所にインターンシップとして行きました。そこでは簿記の事を任せて頂き、責任重大だったんです。当然確認して頂かなくてはならない項目が多く入力に手間取ることも多々ありました。
でもそんな私に職場の人たちはとても優しくて、その職場の雰囲気によって自分の実力以上のものが出せたんです。自分のやりたい事を精一杯やる事は、周りからのサポートや信頼も獲得できるんです。最初は漠然と事務職と考えていた私でも楽しく学べたので思い切って飛び込んでみてください。
70年の伝統が生み出す多様なスキルを身に付けさせるカリキュラム
富田昌宏先生
専門学校お茶の水スクール・オブ・ビジネス 学生課長
まず社会を経験していない入学前の高校生と向き合う
高校を卒業してから専門分野の知識や資格を目的に入学してくる学生を2年で立派な社会人に育てるためには、入学後どのように自分たちが変わらなくてはならないのかを知ってもらう必要があります。そのため我々はオープンキャンパスにOBを招き、仕事に取り組む姿勢や必要なスキル、実際の仕事内容など、事前に徹底的に打ち合わせをした後に参加者にわかりやすく実体験を語らせるようにしています。
今回このインタビューを受けてくれた当校の学生である本間さんもOBの話を聞いてガラッとイメージが変わったと言っていましたが、たとえば信用金庫はお金を扱う非常に緻密で繊細な業務である傍ら、地域密着型を宣言し、お客様一人一人の顔と名前を覚えるほど和気あいあいとした雰囲気づくりをしていたりする。「いらっしゃいませ」よりも「●●様いらっしゃいませ」と言われた方が誰だって気持ちがいい。そんな働き方があるんだと気付かせ、目標を持って学べる土台をまず創りたいと思っています。
学んだ専門スキルを社会に出てから発揮させるために
昨今、専門科目を集中して教える学校が増えていると感じています。
しかし、専門の知識・スキルを社会で活かすためには、関連・付随する領域の理解が必要になります。
専門学校お茶の水スクール・オブ・ビジネスでは、税法やマナー等、多様なスキルを身に付けさせるカリキュラムを提供し続けています。
70年にわたり事務職に就く人材を輩出し続けていますので、企業がどんな人材を望んでいるのかは蓄積されたデータから明らかになっています。
経営者はお金の流れを知りたいのです。ですからお金の流れを理解している人は必然的にトップから直接声を掛けられる機会が多くなります。
我々は、お金の計算ができるだけでなく、社会保険の事、年末調整の事など様々な知識をその上に備えさせ、一連の流れとして経営者に回答できるような人材を輩出し続けたいと考えています。
資格取得を推進する理由
3級商業簿記などは基礎の反復練習として使う一方で、各種税法検定などは一般的な部分をしっかりまとめられているので理解度を高めるために効果的に活用しています。授業だけで教えると理論に偏ってしまう場合がありますが、資格取得のための勉強を取り入れると、そこに計算が伴うため学生にとってはとても理解し易いと思います。資格やその過程が就職に有利になるので学生には目標に沿った資格取得を勧めています。
ルールは厳しく、授業は面白く
授業では褒めて褒めてモチベーションを上げています。但し社会に出てから困らないように学生生活におけるルールは厳しく指導しています。
「何故こうなるの?」「何故この処理をしなくてはならないの?」と言う学生の疑問である「何故?」を歴史的背景からしっかりと教え込む。その結果どうなるの?まで説明した上で、具体的に説明していく。これが授業を面白くする秘訣です。
質問に対する回答にしても様々な工夫をしています。授業終わってからすぐの質問は考えがまとまっていない。もう一回考えていらっしゃいと、じっくり考えさせてから受け答えするスタイルにしています。消化不良の質問に言葉を上乗せしても消化不良が続くだけです。ですから最初の質問には消化するためのアドバイスを入れるようにしています。
40年、45年と戦える武器を
勉強をメインに毎日を過ごせるのは専門学校の学生であるこの2年だけです。もちろん社会に出て学ぶ事は沢山あるでしょうが、生活の基盤となることを学ぶのはここが最後になるかもしれません。ここの2年間で学んだスキルで40年、45年もの間仕事としていかなければなりません。専門学校というのは生きていくためのスキルをわずか2年間で教え込む場所だと考えています。
スキルとして何処で何を仕事として働くのか?br
パソコンだけ?簿記だけ?それだと心許ない。税法、マナー、接客…一つ一つがこれから長く働く上で必要なスキルになります。それを教えて行くのが我々の仕事だと思っています。
始まりは、漠然とした「事務」。
今、「経理」の仕事に就きます。
- 簿記検定上級
- ワープロ検定
- コンピュータ会計検定1級 取得
小林美菜さん
(水戸経理専門学校 経営経理学科2年生)
夢中になったオープンキャンパス
高校3年生の7月ごろオープンキャンパスに参加し、無料講座である「高校生のための簿記塾」を知り、簿記の勉強を開始しました。私は暗記ではなく理解しないと前に進めない頑固者タイプなのですが、オープンキャンパスで簿記の質問を繰り返しその答えがとてもしっくりきたので「ここに通いたい!」と思ったのを覚えています。
疑問に思ったことを質問すると、返して頂く答えの中にまた新しい疑問があって、それをどんどん繰り返し深く掘り下げて行くと、1つの疑問を解決するのにとても時間がかかります。でも、先生方は嫌な顔ひとつせず答えてくれました。次はどんな質問がくるんだ?とむしろ楽しんでいらっしゃるようでしたね(笑)。
LINEでの質問にも答えてくれた先生
オープンキャンパスで沢山の質問に答えてくれた先生方は学校が始まってからもとことん付き合ってくれました。理解しないと前に進めない私は、長期休暇中に疑問に思った事を質問事項としてまとめて先生に提出していましたね(笑)。
先生は生徒がどこでつまづいているのか、私のおかげでよく分かると笑いながら答えてくれました。
そんな関係性でしたので、例えば履歴書にハンコを押す際に少し曲がってしまったかなと思った時には、写真を撮ってLINEで先生に送ったりもしました。
入学前の検索ワードは「水戸」「事務」「専門学校」だったんですけど(笑)
もともと自分に自信を持っているタイプではなく、努力と結果の両方があってはじめて自信につながるタイプでした。そんな私ですから検定試験合格という分かりやすい目標があったので、やるべきことに集中して取り組むことができたのは大きかったと思います。
努力とそれに伴う結果が出た事が自信につながり、漠然とした事務の仕事ではなく経理として仕事をしたいと思うようになりました。
入学前にインターネットで学校を検索していた時には「水戸」「事務」「専門学校」だったんですけどね(笑)。
面接を受けた3社中2社から内定獲得
面接で緊張してしまい、うまく自分が表現できなかった1社目は選考から漏れましたが、2社目からははっきりと自分のやりたい事をアピールすることができました。学校では簿記だけでなく社会人になるにあたって必要なことを幅広く教えてくれましたが、その中に含まれていたマナーの授業が大きかったと思っています。
ある程度面接官とコミュニケーションを取れるようになり、自分が入社した際に任せられる業務内容についても充分に聞けたので、資格や知識を発揮できる経理を担当させて頂ける事務所にお世話になることに決めました。
内定先でインターンシップ
現在は就職が決まった会計事務所でインターンシップ生として勤務を開始しています。
まだ同じ作業を繰り返し覚える作業中ですが、仕事はとても楽しいです。私は黙々と取り組むのは苦じゃないみたいだと、ここへ来て気付きました。集中しているからだと思いますが、時間は本当にあっという間に過ぎますね。
今はまだ本採用された際の仕事内容を通知されていないので、事務所に貢献できているかどうか実感は湧いていません。学校が楽しかったので、まだ学生気分が抜けていないのかもしれません(笑)。
これから簿記を学ぶ方に一言
検定は簡単じゃありませんが、合格した時の達成感は思っていた以上のものでした。
簿記に出てくる数字にはその会社のストーリーがあります。検定試験に合格できる実力がつくと、そのストーリーを想像できるようになるんですよ。
そうなると、簿記はとても面白くなります。
皆さんも皆さんなりの楽しさを見つけて、頑張ってください。
華やかな仕事ではなく、おもてなしの仕事。
「究極の接客」ができる人材を目指して。
- 社会人常識マナー検定
- ワープロ検定
- 表計算検定 1級 取得
八代桃佳さん
(水戸経理専門学校 ブライダルビジネスコース2年生)
究極の接客に導かれて
進学校に通っていたので漠然と大学進学を考えていた頃、ブライダルの専門学校に通っていた仲の良かった先輩から授業内容を聞き、誰かの幸せに関わることができるその仕事内容に強く惹かれたんです。
大学でも一部学べる内容ではありましたが、より専門的に習いたいと思い水戸経理専門学校ブライダル学科のオープンキャンパスに参加しました。ブライダルの専門職になるための教育を受けると思っていた私に、「専門職になるのではなく、究極の接客ができる人材になりなさい」と先生が説明してくださったんです。専門的な技術は数年で変わってしまう。でも、究極の接客は不変のもの。仮に数年のブランクがあった後に復職するとしても、究極の接客ができる人材なら即戦力として復帰できる。当時は考えたこともなかったこの言葉に、入学を決意しました。
バージンロードの由来など、一つ一つ丁寧に説明したい
興味がある分野なので、学校はとても楽しかったです。ウエディングプランナーとして知っておかなければならない事から、その上にあるできれば持っておきたい知識まで幅広く学ぶことが出来ました。
そのおかげで、例えばバージンロードの意味なんてお客様が感動して泣いてしまうくらいのストーリーを今やお話しできる自分がいます。
高そうなお皿、きれいな盛り付けに緊張
水戸経理専門学校は実習に力を入れていて、何度も現場実習に出ました。また、それ以外にもブライダル学科に関係するアルバイトの紹介もしてもらいました。実習では、都度ご案内や誘導、時には給仕も担当します。お皿一つにしても、かなり高価な物だとスタッフの方に聞き、とても緊張したのを覚えています。
でも、お客様から「ありがとう」と声を掛けて頂くと、その嬉しさから緊張はふっと消えるんです。実習中の私でも、お客様から見ればスタッフなんだと気を引き締めつつ、このお式に関われる喜びを感じていました。
資格が役に立つ日が来た
学校では、ブライダル関連の知識だけでなく、パソコンや社会人としての常識やマナーまで学びました。実習に来て分かったのですが、パソコンを使ってお知らせなどを作る作業って結構あるんです。
また、普段の生活ではあまり馴染みのない、簡易書留の送り方やご祝儀の渡し方などがブライダルの仕事ではごく当たり前な光景として目の前にあります。社会人常識マナー検定合格に向けた学習は現場に出てすごく役に立ちました。知らないって恥ずかしい事なんだと自覚できたのも収穫だと思っています(笑)。
この仕事に就くと誓ったあの日
1年生の5月には1回目の実習に出ていました。実は私、プライベートでも結婚式に出席した経験がなく、この実習が初めての結婚式だったんです。こんなことを言っては失礼ですが、全く知らない方の結婚式なのに自分でも驚くくらい感動したんです。自分が学んでいるのは、こんな感動をお客様と一緒に創っていける仕事に繋がっているんだと分かったので、そこから先は一切ぶれることなく目標に向かって勉強してきました。
でも、今考えたら4月に入学して5月にもう実習ってちょっと怖いですよね。
入学から2週間で・・・
入学してすぐに先生から聞き印象に残っているのが、「華やかな仕事」ではなく「おもてなしの仕事」であるという言葉でした。何かに迷った時に解決策としていくつかの方法を思い浮かべるんですけど、お客様本位で物事を考えると実は選択肢はそれほどに多くないんですよね。入学からたった2ヶ月で実習に出る事ができたのは、授業開始2週間で徹底的に「おもてなしの仕事」であると叩き込まれたからだと思います。先生は、ここは学校だけれど、ポジションは企業に近いとおっしゃってました。
これからブライダルの世界を目指す方に一言
とにかく自信が大切だと思っています。例えば敬語に自信がないとお客様とは話せません。社会人としての常識、マナーをしっかりと身に付け、自信を持って話せる状態の上に専門知識が乗っかるイメージなんです。
コミュニケーションが取れるというのは本当に素敵なことなので、是非チャレンジしてみてください。