公益社団法人 全国経理教育協会 ZENKEI

簿記能力検定試験 受験級の目安

基礎簿記

 基礎簿記会計(簿記会計学の基本的素養が必要な営利・非営利組織)
 ※実際の試験問題はルビ付きです  

仕訳問題



1.中央通り商店会は,会員から今月分の会費¥280,000を現金で集金した。

2.中央通り商店会の事務所の電気料金¥5,800を現金で支払った。

3.中部家具商店は,仕入先の九州木工商店に対する先月の掛け代金¥240,000を現金で支払った。


>>答え
    借方       /     貸方

1.現金     280,000 / 会費収入 280,000
2.水道光熱費   5,800 / 現金 5,800
3.買掛金    240,000 / 現金 240,000

3級 商業簿記

 商業簿記(小規模株式会社)
 ※実際の試験問題はルビ付きです  

仕訳問題



1.石川株式会社から,現金¥3,000,000を借り入れ,借用証書を引き渡した。

2.山梨株式会社は,従業員個人が負担すべき物品の購入代金¥290,000を立て替えて,現金で支払った。

3.愛知株式会社は,三重株式会社の株式1,000株を1株につき¥6,000で購入し,
  その代金は証券会社に対する購入手数料¥60,000とともに普通預金口座から支払った。


>>答え
    借方       /     貸方
1.現金    3,000,000 / 借入金   3,000,000
2.従業員立替金 290,000 / 現金    290,000
3.有価証券  6,060,000 / 普通預金  6,060,000

2級 工業簿記

 工業簿記(製造業簿記入門)(工業簿記の基礎)
 ※試験問題にルビは付きません  

仕訳問題



1.製品を製造するための各種物品合計¥738,000を購入した。
  なお,代金は送料¥12,000とともに仕入先の普通預金口座に翌月末までに振り込むこととした。

2.製造指図書#84の製品が完成し,顧客に引き渡すまでの間,倉庫に保管することにした。
  なお,同製品を製造するために要した製造原価は¥614,830であった。

3.先月完成し倉庫に保管していた製造指図書#83の製品を顧客に引き渡した。
  なお,同製品の製造原価は¥958,030,売価は¥1,398,000であり,
  代金は翌月末までに当社の当座預金口座に振り込まれることになっている。
  記帳は売上原価対立法による。


>>答え
    借方       /     貸方
1.材料    750,000  / 買掛金  750,000
2.製品    614,830  / 仕掛品  614,830
3.売掛金   1,398,000 / 売上製品 1,398,000
  売上原価  958,030  / 製品   958,030

2級 商業簿記

 商業簿記(中規模株式会社)
 ※試験問題にルビは付きません  

仕訳問題



1.京都株式会社は,福井株式会社から商品¥240,000を仕入れ,代金は掛けとしていたが,
  本日この債務のうち¥160,000について,取引銀行を通じて電子債権記録機関に発生記録を行った。

2.奈良株式会社は,建物の改良と修繕を行い,代金¥1,360,000は月末に支払うこととした。
  代金のうち¥1,000,000は改良のための支出であり,残額は修繕のための支出である。
  なお,この修繕のために修繕引当金¥240,000が設定されている。

3.兵庫株式会社は,確定申告を行い,前期法人税等のうち未払分¥217,000を,
  納税準備預金から納付した。


>>答え
     借方       /     貸方
1.買掛金    160,000 / 電子記録債務  160,000
2.建物     1,000,000 / 未払金   1,360,000
  修繕引当金  240,000
  修繕費    120,000
3.未払法人税等  217,000 / 納税準備預金 217,000

1級 原価計算・管理会計

 原価計算・管理会計  (中小規模企業)
 ※試験問題にルビは付きません  

仕訳問題



1.特定製造指図書#20の製造中に,作業くず10㎏が発生し,その評価額は¥39,000と見積もられた。
  この作業くずの評価額は,特定製造指図書#20の製造原価より控除するものとする。

2.得意先に製品600個を原価の25%増しで販売し,代金は掛けとした。なお,売上原価も計上すること。
  製品の製造単位原価は,次のデータから平均法により算定すること。

3.標準原価計算制度を採用している全経製作所では,
  仕掛品勘定の借方に製造間接費の実際発生額を記帳している。
  当月の下記データにもとづいて予算差異を計算し,原価差異勘定に振り替えた。
  実際作業時間における予算額:¥2,405,000 当月実際発生額:¥2,378,000


>>答え
    借方       /     貸方
1.作業くず   39,000 / 仕掛品  39,000
2.売掛金   1,455,000 / 売上  1,455,000
  売上原価  1,164,000 / 製品  1,164,000
3.仕掛品    27,000 / 原価差異 27,000

1級 商業簿記・財務会計

 商業簿記・財務会計(大規模株式会社)
 ※試験問題にルビは付きません  

仕訳問題



1.かねて得意先である欧州カプリ社より,手付金として€4,900を受け取っている。
  同日の為替相場は,€1あたり¥170であった。
  本日,商品€31,700を輸出し,手付金を除いた残額を掛けとした。
  本日の為替相場は,€1あたり¥166である。

2.当社は株主総会において,繰越利益剰余金を財源として次のように配当・処分を行う旨を決議した。
  株主へ配当金¥24,500,000を支払い,減債積立金¥800,000を積み立てる。
  また,利益準備金については,会社法で規定されている必要額を積み立てる。
  株主総会直前の純資産の内訳は,資本金¥64,000,000,資本準備金¥8,000,000,
  利益準備金¥5,500,000,繰越利益剰余金¥27,800,000であった。

3.当社は,長崎に「本店」を置き,香川に「小豆島支店」と鹿児島に「種子島支店」を設けている。
  会計処理は支店独立会計制度の下で,支店相互間の取引については本店集中計算制度を採用している。
  種子島支店は現金¥962,000を小豆島支店に送金し,本店はその連絡を受けた。
  本店での仕訳を解答しなさい。


>>答え
    借方          /     貸方
1.前受金     833,000  / 売上  5,281,800
  外貨建売掛金 4,448,800  / 建物  2,515,200
2.繰越利益剰余金 27,750,000 / 未払配当金  24,500,000
                / 利益準備金  2,450,000
                / 減債積立金  800,000
3.小豆島支店   962,000  / 種子島支店 962,000